PRESIDENT 2008/9/1号読了

タイトルの「逆風でも、こんな賢い手があったのか!」につられて購入。
メインの特集は「お金の新常識60」ということで、
いろいろな金融商品が特集されていたが
広く浅くという感じで、新しく得られた知識は少なかった。例えば

  • 銀行口座:コンビニのATMが無料で使えるネット銀行にせよ!
  • 投資信託:ノーロード投信は長期保有時の信託報酬に注意せよ!

とか、節約や投資を考えた事がある人にとっては常識なことばかりだった。
また、それぞれの金融商品について別の専門家が書いているため
「○○だったら××の方がよい」という情報はなく、単なる商品紹介になっている。

2番目の特集は「どうなる日本!?株、為替、金利3分ゼミ」で
著名な金融アナリストが自分の予想を書いているんだが
当然ながら見解は一致せず、誰を信じるかは読者次第。
そもそも「未来は予想できない」のが相場の鉄則なので
人の予想話聞いても意味はない。(自分の予想と合っていれば自信がつくだけで)

重要なのは予想の過程を知る事。
「そういう視点があったんだ」と知る事で
自分の予想に足りない点を補完できる。
ある事象をどうとらえるかは各人の判断により、
「未来は予想できない」ので判断を間違う事は仕方ないけど
ある事象の存在を知らず闇討ちされるのはダメだ。

「未熟な上での判断ミス」は仕方ないにしても
判断できる材料を揃えたうえで勝負する必要がある。
「なぜ下がってるのか分からない。もう少しすれば上がるかも」ではなく
「自分の予想が間違ってたから売ろう」
とできるように。

経済の勉強しよ。

投資と税金

総合課税:給与所得・FX・外貨預金の為替差益・アルバイト・アフィリエイト
源泉分離課税:株/投信(特定口座/源泉徴収あり)・配当金・預金利子・外貨預金/MMFの利子
申告分離課税:株/投信(特定口座/源泉徴収なし)・FX(くりっく365)・先物オプション取引

確定申告すれば損益を相殺できるので、
利回り考えるんだったら税金対策のために塩漬け株売るor利確するという考え方もあり。

ただし、株/投信とFX(くりっく365)・先物オプション取引間での相殺はできない。
例)くりっく365で50万の利益を出し、先物で50万の損益を出した→±0として相殺できる。
例)先物で50万の利益を出し、株で50万の損益を出した→先物で20%の税金、株で損失繰越

日経先物の確定申告についての質問 – 先物取引では「分離課税として申告を行… – Yahoo!知恵袋
FX365と株式の申告分離課税における質問 – FX(くりっく365) で申告分… – Yahoo!知恵袋
http://profile.allabout.co.jp/ask/column_detail.php/31348
http://www.click365fx.com/068365/365_4.html

外貨預金系について

の3つについて。

外貨預金と外貨MMF(外貨)MMFについて – teraの超メモを参照。ファイナンス本には外貨預金は外貨MMFに比べて手数料が高く利率が悪いと書いてあるが、現状はそうでもないみたい。ただ外貨預金は中途解約できないリスクがある。

外国為替証拠金取引(FX)

外貨預金/MMFとFXの最大の違いは

  1. レバレッジがかけられる
  2. 利息が毎日貰える

の2点。1点目は例えば元金100万円で3倍の300万円持ってることとして取引できるので、利息が3倍貰える=利回り3倍。ただし円高になりすぎると大損。2点目は利息が年5%ならそれを365で割ったお金を毎日もらえる。纏めて貰うのと実質変わりないが、毎月分配とかは主婦(?)に人気らしい。

結論

FXの人気の秘密がわかった。レバレッジ3倍程度ならよほど円高にならない限りロスカットにならない(とはいえ、円安に戻らなければドル→円に戻せないが)し、利回りが他の金融商品とは比べ物にならない。手数料も安いし、外貨預金/MMFよりもレバレッジ1倍でFXするほうがお徳かもね。

いろいろな金融商品の値動きを確認できるサイト

404-ページが見つかりません

投資信託の評価機関。検索ボックスから投資信託名を入力する事で値動きから目論見書まで合わさった情報を提供してくれる。

http://www.morningstar.co.jp/fund/sr_detail_snap.asp?sts1=+al+&sts2=sn&name=%94N%8B%E0%90%CF%97%A7+%83C%83%93%83f%83b%83N%83X%83t%83%40%83%93%83h%8AC%8AO%90V%8B%BB%8D%91&tn_a=&tn_k=&tn_s=&tn_t=&tn_h=&tn_o=&tn_c=&itk=-1&rt5b=&rt4b=&rt3b=&rt2b=&rt1b=&rtn_1=&rtn_1b=&rtn_1c=&rtn_2=&rtn_2b=&rtn_2c=&hnb=&hnb_nm=&hnw=&rm5=&rm4=&rm3=&rm2=&rm1=&ft4=&ft3=&ft2=&ft1=&ch=&rt0=&as_f=&as_t=&pu1=&un=&un_b=&sy=&sy_b=&ctg=&cnt=2&page=0&sort=4&fnc=02311084

http://www.morningstar.co.jp/fund/sr_detail_snap.asp?sts1=+al+&sts2=sn&name=%83m%83%80%83%89%81E%83W%83%83%83p%83%93%81E%83I%81%5B%83v%83%93&tn_a=&tn_k=&tn_s=&tn_t=&tn_h=&tn_o=&tn_c=&itk=%2D1&rt5b=&rt4b=&rt3b=&rt2b=&rt1b=&rtn_1=&rtn_1b=&rtn_1c=&rtn_2=&rtn_2b=&rtn_2c=&hnb=&hnb_nm=&hnw=&rm5=&rm4=&rm3=&rm2=&rm1=&ft4=&ft3=&ft2=&ft1=&ch=&rt0=&as_f=&as_t=&pu1=&un=&un_b=&sy=&sy_b=&ctg=&cnt=3&page=0&sort=4&fnc=01311962

Yahoo!ファイナンス – 株価やニュース、企業情報などを配信する投資・マネーの総合サイト

日本株・投信・為替の値動きからポートフィリオを作る事が可能。海外株式(海外ETF)に対応していないのが欠点。

finance – Google 検索

GoogleYahoo!ファイナンス対抗。Yahooと違って米国市場のみの展開。Yahoo!に比べて操作性も優れている…気がする。Yahoo!じゃなくGoogle使いたい人向け。

http://www.fuji-ft.co.jp/newspaper/frame_genyu.htm

商品先物関係の価格は先物商社で確認するしかないみたい。

リアルタイム世界の株価指数と為替 | リアルタイム世界の株価指数と為替

これは便利なのでメモ。

感想

購入している全ての金融商品を一覧できる画面は自分で作るしかないと思った。

(外貨)MMFについて

社債投資信託。債権やコマーシャルペーパー(CM=企業が資金調達を行うために発行される短期の約束手形MMFに組み込まれるのは優良企業のもののみ)で運用。株式は一切組み込まれない。現地通貨での元本割れはまずないと考えてよい。

外貨預金と比べてのメリット

  • いつでも引き出せる
  • 為替手数料が安い
  • 為替差益に関して税金なし(金利分は20%。預金と同じ)

具体的な為替手数料とリターン

  • 外貨MMF(マネックス)の場合
    • 米ドル:0.25銭×2 1.814%/年
    • ユーロ:0.50銭×2 3.650%/年
    • 豪ドル:0.70銭×2 6.747%/年
  • 外貨預金(イーバンク)の場合
    • 米ドル:0.10銭×2 1.85%/年
    • ユーロ:0.10銭×2 3.75%/年
    • 豪ドル:0.30銭×2 6.80%/年

価格.com – 外貨預金比較 – 銀行別の金利・手数料比較

外貨MMFの場合、上記に加えて管理報酬がかかる。

外貨MMF具体的な管理報酬

  • 管理報酬:年率0.01%
  • 投資顧問報酬:年率0.15%(上限)
  • 代行協会員報酬:年率0.65%(上限)
  • 保管受託報酬:年率0.04%
  • 事務代行報酬:年率0.06%
  • 計:年率0.91%(上限)

感想

外貨MMFは外貨預金に比べて、手数料が高くリターンが低いというのが2008年時点での現実。ただし

  • いつでも売り買いできるメリットがあるので円安の時に解約して設けられる。為替差益分に税金がかからない。
  • 外貨MMFは運用してからリターンが決まる。外貨預金は預けるときにリターンが決まる。よって2008年時点でのリターンが預金>MMFは仕方ない。

手数料が気になる。特に管理報酬。米ドルの場合リターン1.8%に対して管理報酬0.9%だから利益が半分になる計算。管理報酬は米ドル、ユーロ、豪ドルともに変わらないので買うならユーロか豪ドルか?

その他

  • 外貨預金は為替差益分に税金がかからないというメリットがあるので、為替差益狙うなら外貨預金より外貨MMF
  • 投信と同じく、購入金額掛けで手数料がかかるので小口での積み立てに向いている。
  • ドルコスト平均法(口数ではなく金額で投資)で毎月投資するのが効率よさそう。

ETF(Exchange Traded Fund)について

価格が株価指数に連動する証券。対象とする株価指数が全て。投資信託に比べて購入手数料が高く信託報酬が低め。長期保有向き(3年以上)。

値段の動きはインデックス投信と似ている

  • ある指数(市場に)に連動した値動きをする=市場平均に一致するので安定性がある。

売買方式は株に似ている。

  • 株式市場に上場されているのでいつでも売買できる。
  • 売りから入る事ができる。
  • 保有コストが安い→長く持てば持つほど投信より有利。
  • 1回の売買ごとに定額手数料が必要→投信は金額に比例するので積み立てに向いている。ETFは積み立てに向いていない。

代表的なETFと連動する指数

  • 日本
  • アメリ
    • [IVV]S&P500 (大型株)
    • [SPY]S&P500 (大型株)
    • [QQQQ]NASDAQ-100 (大型株)
  • 先進国へのグローバル投資
    • 【先進国】[IOO]S&P グローバル100指数(先進国の100銘柄)
    • 【日本以外】[TOK]MSCIコクサイ(日本を除く先進国)
    • 【北米以外】[EFA]MSCI EAFE指数 (北米以外の先進国・日本服務)
    • 【欧州のみ】[IEV]指数なし(ヨーロッパ主要350企業)
  • 新興国
  • その他国
    • [EWZ](ブラジル)
    • [EZA](南アフリカ)
    • [EWT](台湾)
    • [EWY](韓国)
    • [FXI]FTSE/XINHUA CHINA 25(中国)
    • [2800]ハンセン指数(香港上場の主要銘柄)
    • [2836]BSEセンテック指数(インド)
    • [2831]DJ RUSINDEX TITANS 10指数(ロシア)
  • 国以外

IVV(orSPY),EFA,EPPの3つの 組み合わせでグローバル分散投資の完成。

その他ETFのポイント

  • 相場が中〜長期で右肩上がりの指数に投資する。
  • 1本で分散投資ができる投資信託は信託報酬が高め。それなら自分でETFを組み合わせて分散投資をすればよい。
  • 海外の証券会社に口座を開いてしまえば、幅広いETF(と株式)を購入可能+手数料も安い。日本の証券会社に海外ETFを買ってもらう手間賃を自分の語学力で負担するので当然。

20080531_先物取引まとめ

とある証券会社の方が対面で説明。

証拠金について。

  • 本証拠金:新規商品を買うときに証券口座になければならないお金。金なら13万5000円。証拠金は1枚毎に必要なので、金を100枚買うのなら証拠金だけで1350万円必要。
  • 追証拠金:本証拠金の半分以上の損失を出したときに補填しなければいけない証拠金。金で80000円負けたなら、67500円の追証拠金を収めなければいけない(既に口座にある場合は問題なし)。追証拠金が収められない場合は強制決済。さらに60000円負けたらまた67500円。勝ち始めて負けがなくなったら追証拠金は解除される。
  • 臨時増証拠金:相場の変動が激しいときに取引所が臨時に徴収する証拠金。資金不足のみなさんはここでグッバイ。
  • 定時増証拠金:保持している商品が限月となった時に徴収される証拠金。限月は取引幅制限が撤廃され(ストップ安・高がなくなる)値動きが激しくなるため、あらかじめ金置いてけよ、という話。

商品について

商品によって取引時間、取引方法が違う。金や石油などメジャーなものはザラバ取引。そうでなければ1時間に1回の板寄せ。マイナー商品は流動性が低いのでお勧めできない(売りたいときに売れないし、成行で買うリスクが高いから)。

限月について

同じ商品でも限月を指定して買う。直近の限月の商品は投機的になるので危険。先の限月の商品を買って余裕のある時にポジション解除するのがよい。ただし、季節もの商品の場合この限りではない。

各種指数について

株と違って狭い世界なので、ファンデメンタルよりはチャート分析、情報戦になる。例えばファンドがどの銘柄に投資しているなど。一番確実なのはトレンドに乗る事。ちゃんとロスカットすれば1勝3敗くらいで利益が出る。

感想

対面方式、ということで何か変な商品勧められんじゃないかと思って警戒していたが、思った以上に紳士的に進んだ。過去に先物取引でいろいろなトラブルがあった経緯からか、行政も金融会社もかなり慎重なようだ。例えばこの会社は顧客の資産を事前に調査し、それ以上の損失が出るのなら強制ロスカットするらしい(先物で負けて首くくる人が出ないように)。

ただし、先物取引がハイリスクなことは変わらない。株よりも値幅が大きい商品(金なら10円動くだけで10000円の損益)なので、調子に乗ってホイホイ投資するわけにはいかない。ちゃんと分析をしてそれから…という所だが、分析材料が少ないのも先物のデメリット。取りあえず架空取引からやってみるか。

http://www.fuji-ft.co.jp/chart/frame1.htm