ワックスの話

3連休?って何?って感じなので、今日行ってきたワックス講習会のレポートを書きます。

◆ベース作りの話
硬いワックスで作りましょう。ガリウムなら緑のやつ。

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○柔らかいワックスと硬いワックスの違い

柔らかワックス:撥水性がいい。塗りやすい。ワックスの持ちが悪い
硬いワックス:抵抗が少ない。撥水効果が少ない。塗りつらい。ワックスが剥がれるのが遅い

○なぜ硬いワックスでベースを作るのか

まずワックスに記載の雪温表示は無視して、性能だけで選べばよい。となると、汚れが付きにくくワックスが剥がれづらい=長持ちする硬いワックスでベースを作るのが良い。仮に柔らかいワックスが合うようなシチュエーションでも、滑走ワックスのチョイスで対応できる。基本的な考えとしては、しっかりしたベースを作って、雪温は滑走ワックスで合わせに行く。

※ 柔らかいベースワックスに、硬い滑走ワックスを塗ると、柔らかいベースワックスが染み出てくるので、やはり硬いベースワックスでいくべき。

○春は雪温に適した柔らかいワックスを塗れ、という説について

欧州の綺麗な雪の話の場合。日本の春雪は汚いので、柔らかワックスだと泥吸って死ぬ

○柔らかいワックス→硬いワックスの順番で入れていく説

柔らかいワックス(粒子大きい)を入れた後、硬いワックス(粒子小さい)を入れていくことで粒子の隙間を埋めてより効果的なベースが出来る、という説だけど、ワックスメーカー売上アップの嘘設定なので無視して硬いワックスだけを使えばよい。

◆硬いワックスを入れる方法

まずはブラッシングとスクレーピングをした後で。
硬いワックスはアイロンの温度をMAXにして入れる。柔らかいワックスと同じノリで入れるとソールが焼けるので、入れ方は各自工夫する。硬いワックスは染み込ませるとか浸透させるって意識は不要。自然に染み込むからなでる感じOK。ただ、板自体の温度を上げることは重要なので、ソールを上げない程度に温度を上げること。

○ワックスを塗る回数は?

ベースを作るのに何回もワックス→剥がす…をするのが効果的だが何回すればよいのか?個人の感覚によって違ってくるが、1回目、2回目…と続けていくと、4,5回目くらいで頭打ちになる。

一度ベースを作り終わったら、滑る毎に毎日orサンデーなら土日で1回くらいワックス入れるのが理想だが、時間がないならブラッシング、スクレーピングだけするのでも有効。

◆硬いワックスを剥がす方法

ワックスが滑るんじゃない。ソールが滑る。だからワックスは剥がさないといけない。柔らかいワックスは撥水性があるから、剥がさなくても大丈夫。

スクレーパーさえしっかりしていれば、硬いワックスの方が剥がすの簡単。粉か出なくなるまでスクレイピングするのがよい。その後はブラッシングだが、”ちゃんとした”スチールブラシがあればそれが一番いい。ブロンズとかはケバが出るから微妙。ブロンズは春で汚れが落ちなくてどうしようもない時だけ使う。

その後、ボア→馬毛。体重乗せてガシガシやる。その後スクレイピングの繰り返し。

○スクレーパーのメンテ方法

削る→スクレーパー大事。シャープナーでもいいけど、サンドペーパーの80とかそこらへんで削ればよい。スクレーパーの角を出す。短時間で出来るので、ワックス毎に角を出すくらいでもいいかも。

◆豆知識1
パラフィンオンリーのワックスは有機分解するので、駐車場でワックス削っても大丈夫。

◆豆知識2
エッジのケバ取りは定期的にしようという話。砥石でするする研げばいい。専用の工業用用品でもよい。砥石なら12000円〜専用品なら3000円くらい。砥石を水につけながらやること。ガリウムとかが売ってるエッジシャープナーはソール側のエッジが削れないクソ商品である。

◆滑走ワックス(フッ素入り)の話
ここからちょっとマニアック。

フッ素を塗ると滑らないときもある。乾燥してるとフッ素なしの方がいい。フッ素は水を弾く、丸く包み込む性質がある。

HF(ハイフッ素)…素早く水を包むので初速は早いが、スピードが出てくるとかえって水を包み込みすぎてスピードが伸びない
LF(ロウフッ素)…それなりに水を包むので、安定してスピードが上がるが、低速アプローチの時はHF使うべし。
NF(フッ素なし)…低温・乾燥しているときは水にさえならないので、フッ素は無駄。

◆スタートワックスの話

マニアックすぎるので割愛。

★まとめ★

具体的な冬の動き。

1. シーズンまでに硬いワックスでベースを作っておく(4〜5回)
2. シーズン中、滑り終わったらエッジのケバ取り→硬いワックスで1回→スクレーパーで削ってブラシ
時間ないなら、ワックス以外の要素をやる。

以上。春になったら、硬いWAX+NOTWAXでいいんじゃないかな。※ NOTWAXは調査中ってことで回答保留されました。

感じたことは「ベースワックスだけで十分」って事。特にハイシーズンはフッ素が悪さをする場合もあるので、硬いワックスで素直に滑るソールを作っとけばいいんだなと思いました。

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