といっても、毎日の支出メモは継続して続ける。やめるのは毎日の支出をグラフにして毎日確認する行為だけである。理由は以下の通り。
- 手段が目的に変わってしまった:節約意識をつけるために始めたグラフが、月末になるにつれて「今月の目標を達成するためにはあと○円…」と必要以上にグラフを意識し、脳の一部が占有される。またその月の目標を達成するために、買いたいものを翌月1日に先延ばしにして買うという無能な経済政策と同じ事を行ってしまった。
- 十分な節約意識が身に付いた:数100円のものを買うにも熟慮するようになった。節約生活を始めたから買って無駄だったものは1つもない。
- 精神的労力と比べてリターンが少ないレベルになった。:最大多数の最大幸福。節約効果と日常の精神的負荷を考えた場合、これ以上節約を気にしても効果は上がらない。
- 節約は努力で解消できる要素が少ない。:毎日グラフをにらめっこしても、できる事といえば自炊くらい。節約は守り。自分が超がんばっても成果はでない。
これ以上意識してもリターンの伸びは少ない。それなら節約にかけるパワーを別のものにかけようということ。例えば食費は35000円から15000円まで落ちたが、これを12000円にするのは至難の業。その3000円分がんばるより、勉強やコミュニケーションの努力に当てた方がいい。
唯一心残りなのは自分自身との約束を守れなかった事。これは良いわけできない。が、ダイエットで何の考えもなく体脂肪率12%を目標にしたのと同じで、最初の目標設定に無理があったと考える。
また、月末には毎日の支出メモをグラフに落とし込んで確認する事にする。とにかく毎日グラフを見ることだけはやめる。