Microsoft 365(Office 365)でホワイトボードアプリのMiroを使用する
リモートワークの2大問題として
- 雑談時間が少なくなる
- ブレスト多めの発散系のMTGがし辛い
というのがあります。ブレスト多めの発散系MTGで特に使うのはホワイトボードですが、リモートワーク環境下だと物理ホワイトボードが使えないのが問題になります。よって、オンラインで使えるデジタルホワイトボードを使う方法を検討します。
※ 雑談問題はここでは取り上げません
Microsoft Whiteboard vs Miro
Windows10標準で"Microsoft Whiteboard"というアプリがありこれでもいいのですが、せっかくなので他に良さそうなものを調べてみました。結果、"Miro"というホワイトボードが評判よい事が分かりました。
Miro | Free Online Collaborative Whiteboard Platform
Microsoft Whiteboardとの違いなのですが、デフォルトでカンバン形式やマインドマップなどホワイトボードのテンプレートが用意されているので、いろいろな用途で使える、という事でしょうか。正直、万能すぎる。
テンプレめっちゃある。
こいつはカンバン
こいつはマインドマップ
Microsoft Whiteboardに比べて多機能な分、慣れが必要なのとちょっとマシンスペック必要かな…という場面がありますが、これ1つでいろんな領域をカバーできるのでこのオンラインMTGのご時世だとかなり助かるツールかなと思います。
miroの使い方
TOPページからSignup freeを選択するとアカウント登録画面に飛びます。
Office 365 というアイコンがあるのでクリックすると、Office 365 のログイン画面に飛ばされます。
そのままOffice 365 でログイン済みのアカウントと選択するだけでmiroを使い始める事が出来ます。非常に簡単。
そしてプロパティを確認すると、会社で登録されている私の氏名とメールアドレスも自動入力されています。※ モザイクをかけています
これ、miroがOffice 365 とOAuth連携しているので、Office 365 のID/Passwordを入れるだけでログインができ、プロファイル情報も取得できている、というわけです。
システム管理者にとっての問題
さて、ここからが本題なのですが…。上記で見た通り、miroとOffice 365 はOAuth認証連携しているので、ユーザーが許可するとmiro側にOffice 365側のプロファイルが自動的に連携されます。今回、miroはメールアドレスと氏名くらいしか取得していないようですが、悪意のあるツールであれば会社名や役職名、電話番号など、ユーザーが外に出そうと思っていない情報も取っている可能性がある。
ログインフォームで会社のメールアドレスとmiro用のパスワードを入力してmiro側にアカウントを作ればそんな問題は発生しないですが、一般ユーザーはそんなの知りっこないので、Office 365のアイコンをクリックしてOAuth認証を進めてしまう、というわけ。
実際に、同じようにOAuth連携を採用しているtwitterではこんな問題が発生しています。
- Twitter アプリ連携の解除方法 乗っ取り対策に【iPhone/Android/PC】 -Appliv TOPICS
- むやみなアプリ連携に要注意!Twitterアカウントが乗っ取られた時の対処法まとめ | NO MORE 情報漏えい
また、Microsoft社もこういう注意を出しています。
不法な同意の付与を検出して修復する – Office 365 | Microsoft Docs
ということで、次の記事では
- 悪意のあるアプリに対してOAuth認証を許可してしまった時にキャンセルする方法
- システム管理者がOAuth認証連携そのものを禁止する方法
を書きます。
ディスカッション
コメント一覧
Miroを取り上げて頂き、ありがとうございます。2022年から本格的に日本語化も開始しておりますので、もし可能であれば、miro.com(英語サイト)からmiro.com/ja(日本語サイト)へリンクを張り替えていただくことは可能でしょうか?
張り替えました!
早速のご対応に感謝いたします。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!