Teamsとskype、Yammerの違い。Teamsへの不満。

SkypeがTeamsに統合されるとか、TeamsがあればYammerは必要ないんじゃない?とかいろんな声がありますが、少し語ってみます。Teamsは1チームに○○人参加できてYammerは…のようなスペック比較はしません。

なおここで書く機能は変更されているかもしれないので、最新情報はMicrosoft Teams Blog – Microsoft Tech Communityをご確認ください。

SkypeとTeamsの違い

将来的にSkypeの機能はTeamsに統合されるのでTeamsを使わざるを得ず、比較してどちらが優れているか結論を出す意味がないです。よってここではTeamsを使うことを前提に、SkypeにあってTeamsにない機能、つまりMSさん、まーじでこの機能をTeamsに実装せんかったら許さんぜよという機能を上げていこうと思います。

1.状態変更通知のマーク

Skypeには”状態変更通知のマーク”という機能があります。

誰かの状態が変わったときに通知する – Skype for Business

これは連絡先一覧に登録したユーザーのプレゼンスが変化したときにポップアップを出す機能です。具体的な使いどころとしては、中々連絡がつかない上司を”状態変更通知のマーク”しておいて、”連絡可能”になった瞬間にポップアップを表示、素早くIMする or 話しかけにいく、などです。

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あまり管理したくないタスクの1つに「○○さんに××を伝える」というのがあります。口頭で伝えると10秒で済むけどメールを書くとなると面倒。とはいえ、○○さんは不在のことが多く、○○さんを見かけたら話しかける、というタスクを常に意識する必要がある。

こういう時に”状態変更通知のマーク”機能を使うと、“連絡可能”になった瞬間にポップアップが表示され、リマインダー代わりになり、タスク管理の必要がなくなります。用事を口頭で済ますことで、メールを書いてお互いが疲弊することもなく、効率的。Skypeの機能を一番有効に利用している機能だと思います。

2.連絡先一覧

1.状態変更通知のマークが実装できないのは、Teamsに連絡先一覧の機能が存在しないからなんですよね。Skypeの場合、Outlookのようにユーザーを”連絡先”に登録する事ができ、そうするとアプリを立ち上げ連絡先一覧ビューを表示すると、登録したユーザーの一覧とプレゼンス一覧が表示されます。

[画面]

この機能のおかげで、Skypeアプリが連絡先に登録したユーザーのプレゼンスをウォッチし、状態の変更をトリガーに通知できるわけです。それ以外にも、ユーザーをカテゴライズし、仲のいい同僚は自分のプレゼンスが”応答不可”でも連絡OKにするなどできます。

3.複数ウィンドウ対応

SkypeがPC-モバイル間連携イケてないのと同じくらいイケてないと思うのですが、Teamsは現状マルチウィンドウに対応していません。つまり、Teamsで作業中、誰かからのIMを受けてしまうと、作業画面からIMの画面に遷移し、作業画面が閉じられてしまうのです。IMに返信した後、作業画面に戻ると、またIMが来て作業画面が閉じられる。非効率すぎてヤバいです。1つのアプリに機能を詰め込みすぎた弊害です。

4.アプリケーションの反応速度

遅いですよね、Teams。速度だけならSkypeの圧勝です。Webの世界ではページを開いた時のレスポンスが1秒遅れると30%のユーザーが離脱する言います。つまり1秒レスポンスが遅れると3割ほどのユーザーがストレスに感じるわけです。速さは正義。OA製品の世界で速さはあまり重視されませんが、もっと真剣に考えてほしいです。

噂だと、今のTeamsクライアントと兼用できるSkypeライクな軽量版Teamsクライアントがリリースされるらしいので、それがリリースされたら3と4は解消するかもしれません。けど、1と2はほんまに実装してほしいです。

YammerとTeamsの違い

一言でいうと、

で、似ているようで全然違うと僕は思います。

職場内のつながり・人との距離感

まずYammerは人との繋がりが広がります。TOPページにアクセスすると、自分が加入していないグループの投稿がレコメンドとして表示されます。面白そう、関係ありそうなグループを見つけることが簡単です。Teamsは全然広がりません。自分が加入しているチーム以外の投稿は一切表示されません。

Yammerの方が、ユーザーの人となりを感じることができます。なぜなら、よくYammerでやり取りする人の投稿は、自分が入っていないグループでもレコメンド機能でTOPページに表示されるし、アカウントをフォローして表示を多くすることもできるからです。自分の後輩が、自分が含まれたグループだとメンバーに対して敬語だけど、社内の業務外の集まりのグループではタメ語でリラックスしている、自分の知らない後輩の人となりも分かります。

Teamsはチームに参加している後輩の顔しか見えず、人となりがわからないです。なぜなら、チーム内でよくやり取りしても、チーム外の情報は一切分からないし、アカウントをフォローする事も出来ないからです。知らない側面は知らないままです。

よってYammerでよくやり取りする人は、個人同士の距離がより縮まっていく。Teamsはミッションだけの関係で、チームが解散したら繋がりも切れます。

情報の拡散

Yammerは投稿単位でURLが発行されるので、価値ある情報はURLを拡散することで広げることができるし、Yammer内ならリツイートでグループを跨いで拡散できます。Teamsは投稿単位でURLが発行されず、またチャネルの外に投稿を拡散できないので、情報を広めるのが難しいです。

twitterとLINEに例えると、twitterの1つの投稿がバズれば、リツイートでどんどん広がるし、投稿のURLも拡散していく。LINEグループ内で面白いことを言っても、グループ外部の人はその情報にアクセスできないので、グループ内で閉じられた情報となります。

非公開グループの仕様

Yammerで非公開グループを作成しても、検索でヒットすればグループが存在すること自体はわかってしまいます。なのでグループ名に「社長を失脚させる会」とか書いてるとヤバいです。Teamsは非公開グループなら検索でも引っかからないので安心です。また、Teamsは公開グループでもグループに参加しない限り情報(※)を見ることができない。グループに参加したことはログに残るため、いつの間にか知らない人にグループのやり取りを見られた、ということは発生しないです。

以上をいろいろ踏まえて。Yammerにグループを作るならYammerの性質を最大限生かせるように”公開”でグループを作成すべきだと思います。というか、Yammerで非公開グループ作るならTeamsで作れよ、って話です。YammerかTeamsかどちらにグループを作るか迷う場合、フォロー外から失礼されてもOK
むしろ歓迎ならYammer、そうじゃないならTeamsという感覚でよいと思います。

ということで、YammerとTeamsについてはどちらも特徴があるので1つに統合されなくていいと思うのですが、Yammerをサービス提供し続けるのなら使い物にならないゴミ検索機能はなんとか改善してほしいです。

※ 正確には、チャネル内のチャットは見れないが、TeamsのSharePoint領域に保存されたファイルの直リンクを持っていれば閲覧可能

Teams不満点

メールを捨ててTeamsに移ろう!と試みた時の不満点を書きます。

1.タスク管理機能がない

Outlookの場合、着信したメールに対して

  • 関係ないからゴミ箱行
  • 仕訳ルールでフォルダ振り分け
  • アラート設定で翌日ポップアップが出るようにする
  • 分類を割り当てて管理
  • 未読ステータスのままにして、後日対応

などいろいろやり方はあるのですが、Teamsの場合「投稿を保存する」しか管理機能がない。Outlook捨ててTeams使ってる人、これマジどうやってんすか…?

2.スケジューラー連動ができない

「1.タスク管理機能がない」でも書きましたが「このメールは15時からのMTGで内職するから15時にポップアップが上がるようにしとこ」ができない。

3.マルチウィンドウができない

「3.複数ウィンドウ対応」でも書きましたが、Teamsの中で全て完結させる思想のため、Excelなども内蔵ビューワーで開いてくれます。それはそれでよいのですが、Excel開いた後に、別のチームでやり取りしてる会話参照して~その会話で言及されてるパワポ開いて~Plannerで進捗確認して~となると、ちょまちょま無理やんけ、となり、外部のExcelPowerPointを開く羽目になる。

いままでパワーユーザーが自分なりにツールの機能を利用していたのが、なまじTeamsに機能が統合され、かつTeamsの自由度が低すぎるために結局、現状Teams1つでは不十分である、と言えます。

Monthly Office 365 Update (2018年1月、2月のブログ記事)

Office 365のアップデートを定期的にチェックして気になったものをピックアップするシリーズ。読んでたブログ記事で気になったものをメモ。

ブログ記事

AzureAD

cloudblogs.microsoft.com

AzureAD B2Cに関する改善点。パスワードの強度を設定できるようになった事、監査ログの出力、複数のSNSアカウントとの連携可能(既に連携済みのSNSアカウントから別のにチェンジもOKなど。

EM+S

cloudblogs.microsoft.com

2月のEM+S系まとめ。その中で気になった事は以下。

cloudblogs.microsoft.com

CloupAppSecurityで同一SaaS製品の複数のテナントに対応しました。例えばですが、Boxのテナントが部署ごとに分かれている場合は、すべてを管理できたりするのかな。

cloudblogs.microsoft.com

AzureADJoinしたWin10端末から、オンプレのプリンターにSSOしてプリントできる事。ご存知の通り、AzureADJoinのためにはオンプレADから離脱する必要があり、ファイルサーバーや物理プリンターにシングルサインオン出来なくなります。これを無理やり、Windows Hello for BusinessでSSO環境作る事は出来るのですが、プリンターとファイルサーバーという課題の1つがこれで解決した、という事になります。まぁファイルサーバーはSPOに持っていけ、という話で決着するやろな…。

cloudblogs.microsoft.com

O365グループに指定したプレフィックスを付与できる機能です。例えば、”Group-“を頭文字につけるとか。Azure ADP1以上が必要。これ以外にも、最近リリースされたGroups(Teams)関連の機能はP1が必要である場合が多いので要注意。

cloudblogs.microsoft.com

IntuneAPIがGAしたよ、という話。去年の秋くらいからGitHubにコードが上がっていましたが、今回正式にドキュメントも整備されたようです。これでIntune関連の運用を自動化する事ができるので、技術力さえあれば提案の幅が広がりそうですね。

Teams関係

techcommunity.microsoft.com

Teamsにskypeの機能を乗せ換えるロードマップ。だいたいスケジュール通りに行ってるっぽい。

techcommunity.microsoft.com

techcommunity.microsoft.com

1月と2月のTeams更新内容。地味に機能UPしてたりするので、目を通しておくのがいいでしょう。ちなみに私が最近不便に感じることで、iOSのTeamsアプリでスタンプが使えない、というのがあります。Teamsの公式ページ見ると堂々と”未対応です”と乗っていたので対応おなしゃす…。

その他

azure.microsoft.com

AzureFileShareの機能を使ってオンプレサーバーのファイルをバックアップする方法。全部マネージドサービスでやり切れて、今流行りのサーバーレスアーキテクチャーみたいになってます。

azure.microsoft.com

ExpressRouteの使用帯域をモニタリングできるようになりました。で、早速確認しようと思いましたが、ログインできる環境のER回線がまだクラシックポータルから移行で来てなかったです…。

Office 365 Education で次世代イノベーションに向けた包括的な共同学習機能を提供 – Office Blogs

これ、いいなって思ったのがOneNoteにロック機能がつく、という話なんですね。Education版限定の機能という事ですが、普通のOneNoteにも実装してほしいです。

Monthly Office 365 Update (2018年1月分,2月分)

Office 365のアップデートを定期的にチェックして気になったものをピックアップするシリーズ。12月が少なくて油断してたら空いてしまった。

チェックソース

Office 365 メッセージセンター

MC127367 OneDrive for Business Files Restore

誤削除やランサムウェアとかにやられてOD4Bのファイルをある期間まで戻したい場合に出来るようになりました。今までも個別のファイルにバージョン履歴がついて戻せるってのはあったけど、日付指定で一括して戻せるからリストア用途に便利って事かな。

MC127442 Updated feature: Microsoft Forms

FromsがGA。Froms、結構便利に使ってまして(飲み会のアンケートとか)。Flowと連携して承認機能付きワークフローも作れるので面白いのですが、それがお金取れるか、実際に業務に組み込めるかというと、GAしたばかりでは(仕様変更ありそうで)ちょっと怖いかな。

MC127900 OneDrive for Business File Hover Card

ブラウザからOD4Bにアクセスすると、ファイルにマウスを当てただけでアクセス数とか誰がそのドキュメントを見たかの詳細情報が分かるよ、という話。Delveぽいイメージ。

MC128111 File Move in SharePoint Online and OneDrive for Business

異なるユーザーのOD4B、SPOのライブラリでファイルを移動した際に、元のファイルのメタデータと変更履歴を引き継ぎ、復元などを可能にする機能。

MC128792 Azure Active Directory Administrative Units

気になる機能。ユーザーのAAD属性をキーにとあるAdminで管理可能なユーザーのスコープを絞る事が出来る機能。例えば親会社と子会社が同じO365テナントに入っている場合、親会社がExOLの管理権限を持つと子会社のユーザーの設定を勝手に変更出来てしまって問題、などがありましたが、この機能を使う事で制御できます。

実はオンプレExchangeで、OUなどをキーに管理ユーザーを分離できる、という似たような機能があってこれが実装されたと考えていいのかな。ただオンプレExchangeの場合、メールの監査検索などユーザーに対して横断的にアクセスする機能は管理分離できなかった気がするので、この機能でも監査ログの閲覧などはテナント全ユーザーのものが見えてしまうでしょう。

なので、完全分離とはいかないです。やることでかなりの効果があるのか、やらないよりはやった方がマシなのかは、チェックする必要あり。

Working with Administrative Units | Microsoft Docs

MC128924 See Microsoft Planner tasks in iCalendar

プランナーのタスクをiCalにエクスポートできるようになった、という話。これでなんとかOutlookでPlannerの予定を見れるようになった…ってもっと他にやり方ないんかい。しかもこの方法だとiCalが読める外部のOutlookでもPlannerの予定見れてしまうのでもしかして情報漏洩に繋がるんじゃない???つまりPlannerに社外秘情報を書いてiCalに持ち出すってやつ。僕のアカウントでこの機能が使えなかったので試せてないですが、懸念ですね…。防ぎ方はこちらの様子。

組織のプランナーで Outlook 予定表の同期をオフにします。 – Office サポート

MC128929 We are moving to TLS 1.2 for encryption

ご存知の通り。10/31に延期になりました。

MC129312 Manage calendar delegate permissions in PowerShell

これ、むちゃくちゃ重要な変更じゃないですか。一見、何が変わったか分からなかったのですが、Add-MailboxFolderPermissionコマンドでスイッチパラメーター”SendNotificationToUser”が実装されたらしい。規定値は$Falseでユーザーへの通知なし。これを$Trueにすると、AからBに予定表の閲覧権限を与えるというコマンドの場合、AからBにシェアリングインビテーションメールが送信される動きとなる。

OutlookからユーザーAがユーザーBに「私の予定表を見ていいよ」って権限を与える場合、

  1. AがA自身の予定表の権限にBを追加する。
  2. AからBに、予定表閲覧の招待状を送信する。Bがクリックする事で、Aの予定表権限にBが追加される

の2通りがある。今まで、Add-MailboxFolderPermissionでは1の動作でしか権限を付与できなかったが2の動作も出来るようになった。

「いやいや、余計なメールを送らず、静かに権限だけ付与できる1の方がいいでしょ」ってのが今までのExOL技術者の共通認識だったんだけど、2の方法で予定表共有をすることで、Outlook for iOSから他人の予定が見れるようになったり、2018年夏に予定されている新しい予定表共有ロジックが有効になったりします。

なので出来れば2で行きたいんだけど、2の場合、ユーザーオペレーションが発生してしまうので、簡単にはユーザーリリース出来ず悩みのタネだった。今回、SendNotificationToUser = $trueとすることで2の動作が再現できるのなら、ユーザーオペレーションがかなり削減され、導入が現実的になる…といえる(ただ、送られたメールをぽちぽち承認しないといけない、という問題はあるが。

MC129699 Compliance Manager is now available

そんなのあったなぁ…と忘れていたコンプライアンスマネージャーがGA。EUのGDPR対応で鳴り物入りでパブリックプレビューしたものの、正直、あまり有効な機能ではないと感じています。

MC129777 New ways to govern access of external users are coming to Office 365

Office 365の外部共有のロジックが変わり、ファイル単位・フォルダ単位でアクセス許可を与えることが出来るようになりました。また、実はOffice 365の外部共有の大きな穴であった、EveryOne権限が付与されたディレクトリは外部ユーザーが自由にアクセス出来ちゃう、ってのも修正されるようです。なもんで、今までバグを利用して外部ユーザーがEveryOne共有のディレクトリを見れている状態だったとしたら3/23から見れなくなるので要注意。

MC129787 We’re making it easier to share and join private teams in Microsoft Teams

Teamsのプライベートチームを検索に引っかかるようにしたよ!というちょまちょま案件ですが、クレーム多数によりリリースがOFFになった様子です。良かった良かった。

MC131146 Updated Feature: Collaborate securely with anyone in Microsoft Teams

Teamsにゲストを招待する際、メールアドレスで招待できるようになるよ、との話。Teams関係のリリースはTeamsブログの月1まとめを見たほうがよさそうですね。

その他ブログ情報

長くなったので別エントリに。