プログラミングスクール「JISOU」への入会を検討した
Contents
背景
- 自分について
- 40代IT系会社員
- 業務では自社サービスの企画開発を実施。プロダクトマネージャー。
- 技術的なバックグラウンドはWindow Server管理→メールサーバー管理→M365全般エンジニア/プリセールス
- 目的
- 作りたいと思ったWebサービスをサクッと作れるようになりたい
- モダンなWeb開発の正攻法を知りたい
- 理由
- 以下「いまできること」で自分のニーズを満たした機能を作っているが、画面を作る能力がないため手元のGoogleスプレッドシートなどで表現するにとどまっている
- Webフロントエンドに慣れることが出来れば、バックエンドのデータを表現力高くWebページにできるのではないか
- あと、バックエンドのデータの保存も自分用の作りなので、こういった標準もマスターしてみたい
- 現時点の技術スキル
- 過去に簡単なBBSをrubyで作成した経験あり
- ノーコードツールを使った簡単なシステム連携などはさくっとできる
- Googleカレンダーからの通知をLINE API経由で自作のLINE botにしゃべらせる
- 自分の手元で見るためのデータ収集/スクレイピングプログラム
- 気象庁アメダスデータを利用して、積雪データを定時で収集する
プログラミングスクール「JISOU」について
以下、2024/8/1現在の情報なので、将来的に内容が変更になる可能があります。特に価格はもうこの価格では入会できなくなると考えられます。
React (Next.js)を専門にするプログラミングスクール。詳しくはWebサイトを参照。
2024/8/1現在のカリキュラムは以下。
- オリエンテーション・目標設定
- React基礎学習
- 学習アプリの作成
- デジタル名刺アプリの作成
- Reactを使った自由課題
- Next.jsによるテックブログの作成
- オリジナルアプリの作成
- Gitを使ったチーム開発
カリキュラムの一部は公開されています。
【2024年最新版】0からReactを勉強するならこのロードマップに従え! #JavaScript – Qiita
カリキュラム外の特徴として
- アウトプット(Qiitaへの投稿)第一の学習方法
- 転職サポート
- 受講者のSlackコミュニティ
- 質問があれば原則講師が回答
などがあるようです。
プログラミングスクール「JISOU」への入会を検討した理由
価格
通常40万円の所が条件付きで80%OFFの8万円でコースを受講できる。正直これがあったので無料カウンセリングを申し込みました。
※ 2024/8/1までの特価であり、現時点では不可能だと思われます。
内容
ReactやNext.jsといったWeb標準技術を元にしたカリキュラムであり、今後私が作ろうとしているWebサイトにも応用が利くことが期待された
検討した結果
1週間ほど検討した結果、今回は入会しない事にしました。
理由1. カリキュラム終了後に「目的」に合致したスキルが身についているか確信が持てない
私の目的は
1.作りたいと思ったWebサービスをサクッと作れるようになりたい 2.モダンなWeb開発の正攻法を知りたい
の2点です。
そこで「私の作りたいWebサービス」と「それに伴う必要な技術」は何かを考えました。
私の作りたいWebサービスと必要な技術
一例として powdersearch.jp のモダン+機能追加バージョンを説明します。
まずpowdersearch.jpについて説明しますと、ゲレンデのパウダーを狙う上級スキーヤー・スノーボーダーご用達のリアルタイム積雪情報表示サイトです。スキー・スノーボードで真面目にパウダーを狙う場合、過去6時間の積雪が多いエリアに午前5時くらいに移動する必要があります。
ところはこの時間はゲレンデからの情報発信はなし、気象レーダーを見るにも過去の積雪量は分からない、といった困りごとはありました。
powdersearch.jpでは1時間毎に更新される気象庁のアメダスデータをため込み、過去6時間の積雪量を計算し、新雪が溜まったエリアをランキング形式で表示してくれます。本記事を書いているのは夏であり積雪がないので、過去のツイートを掲載します。
1/4 16時 6Hパウダーランキング
— Powder Search (@PowderSearch) January 4, 2022
【1位】三俣(新潟)48cm
【2位】湯沢(新潟)28cm
【3位】奈良俣ダム(群馬)28cm
【4位】斑尾(長野)28cm
【5位】矢種(群馬)27cmhttps://t.co/tVtWYUQ9N6 pic.twitter.com/LYgzUDqWI9
サイトにアクセスすれば、エリア別の積雪量などを確認することができます。
スキー・スノーボーダーにとっては非常に役に立つサイトですが、使われているWeb技術が古く、個人サイトでマネタイズも行っていないため、いつサービス終了してもおかしくないです。仮にサービス終了した場合、私がその代替のサイトを立ち上げる事ができるようになりたいです。
仮に立ち上げるなら、ログイン機能を実装し、自分のお気に入りの場所を登録できるようにしたいです。またインバウンド対応を考慮し、日英の言語対応も行いたいです。
powdersearch.jpに必要な技術とJISOUで学べそうかどうかの期待値
以下に記載します。★はJISOUで学べそう(カリキュラムに明示的に入っている)なものです。
- フロントエンド
- 基本的なUI(★)
- バックエンドからデータを取得して動的にグラフを表示する
- chart.jsなどを利用すればいいと思われる
- JavaScript ライブラリ"Leaflet"を用いた、フリー地図と国土地理院提供の積雪マップとのオーバーレイ
- バックエンド
- 気象庁アメダスに対してアクセス/スクレイピングする方法
- 取得したデータをデータベースに保管する方法
- インフラ基盤
- クラウドサービスへのデプロイ
- クラウドサービスの管理運用
- その他
- CI/CD(★)
- gitを利用したバージョン管理(★)
- Googleアカウントを用いたログイン、マイページの実装
- 日英自動切換え
こう並べてみると、JISOUで学べるReact/Next.jsはフロントエンドのUI部分しかないのでは?と気づきました。
他の技術についてもアドバイス頂ければな、と思って確認しましたが、JISOUではカリキュラム以外の技術に対して回答する事は難しいようです。またJISOUのコミュニティメンバーと試行錯誤出来ればと思いましたが、立ち上がって半年のプログラミングスクールですので、そういったコミュニティはまだ形成されてなさそうです。
仮にこの点がクリアできれば、フロントエンド以外の部分は自分で進めつつ、JISOU講師やコミュニティメンバーと切磋琢磨する…という未来がイメージできましたが、現時点ではそういったイメージは出来ませんでした。
理由2. 40万円→80%OFFの8万円の割引を受けるために、人生の優先順位が狂う可能性がある。
これはJISOUの話ではなく私の話になりますが…。
ここまで書いておいてなんですが、今の私は家族(妻+0歳の子供)第1優先で行動しています。具体的に言うと…
- 育休中の妻のストレスを出来る限りなくすため、ゴミ捨て洗濯などの家事全般は私が担当
- 在宅勤務なので、朝子供を起こしてミルク着替え散歩離乳食もろもろ完了させてから勤務開始
- 勤務終了後、ミールキットで晩御飯作って→風呂掃除→子供を風呂に入れるまでがワンセット
という生活をしていると、自分の自由時間は朝6時起床~8時までの2時間と、子供を寝かしつけてからの1時間の計3時間+スキマ時間程度です。むしろ出勤した方が電車の中で読書できるから自由時間増えてるのでは?というレベル。
現状は、この時間を上手く使って読書やスキルアップに当ててます。春にはTOEICスコアという形で結果を出すこともできました。
しかしプログラミングで同じことが出来るのか?育児に必要な時間は増えつつあるし、学習用の時間を毎日確保できるわけではない。またTOEICは学習用のスマホアプリが充実していたのでスキマ時間をうまく使えたが、プログラミングは机に向かう必要がある。
こういった中で80%OFFの条件である「6か月以下にカリキュラムの全終了」を満たすために時間が足りなくなった場合、家族との時間を犠牲にして勉強につぎ込むことになるが、それでは人生の目的に反してしまう。
そう考えると、割引キャンペーン目的の入会は今の自分にとって適切ではない、と考えました。
これからどうするか?
今回、JISOUへの入会は見送りましたが、自分の目的が変わったわけではありません。この目的は人生の中で「やりたいこと」の1つであり、いつかは達成したいです。そこで考えられる手段をいくつかあげ、メリデメを比較しました。
手段
- 書籍やUdemyでの独学
- メンターに依頼して進捗&モチベ管理
- MENTAなどのサービスを利用し、メンターについてもらう
- プログラミングスクール
- JISOUのようなプログラミングスクール
※ 他の手段として「詳しい友達に依頼してみてもらう」「エンジニアと人生コミュニティ CAMPFIREコミュニティのようなコミュニティに入って仲間をみつける」などがあるが、今回は割愛
手段の比較
比較軸 | 独学 | メンター | プログラミングスクール |
---|---|---|---|
コスト | ○数千円~1万円程度 | △10万円程度 | ×数10万円 |
技術スキル | ○好きな技術を学ぶことが出来る | ○好きな技術を学ぶことが出来る | △フロントエンドに限定される |
スキルアップ速度 | ×マイペース | △コーチングありつつも、マイペース | ○時間制約があるため早い |
フィードバック | ×なし | ○あり | ○あり |
メンタリング・モチベーション管理 | ×なし | ○あり | ○あり |
感想
プログラミングスクールの特徴としては高額だが半年後にスキルが身についている可能性が最も高い、と言えます。ただし、JISOUの場合はフロントエンドに限定されているので、今回の私のニーズには合致しませんでした。また時間制約も今の私にとっては多少マイナス。
独学のメリデメはあきらかで、安価・マイペースに出来る一方、自律が必要です。何らかの目標を持つとか学習のルーティン化など、1人で続けられる仕組みづくりが大事。ここらへん独学大全に詳しく書いてあるし、独学歴が長い人は、自分の独学勝ちパターンが分かっているのでやりやすいと思います。
2つの中間がメンターに依頼であり、ある程度のレールは引いてくれてモチベーション管理もしてくれる。独学だけだと少し不安、プロのフィードバックを受けたい、という場合はこういったものを利用するのがよさそう。
まとめ
今回「JISOU」への入会を真剣に検討したことにより、自分の目的を再確認出来てよかったなと思います。
独学の勝ちパターンは今までの自分実績より出せそうなので、抽象化→ルール化して、うまく独力orメンターorコミュニティの力を借りて学習を進められればと思います。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません