北面屋根に太陽光発電を設置した話
昨年一軒家を買ったので屋根に太陽光パネルを設置しました。我が家の屋根は北向きがメインで太陽光パネル設置に不向きですが、今回設置を決断した経緯を書きます。
その前に、太陽光発電設置時に考慮すべきことを記載します。
Contents
考慮点1.儲かるか?
一度設置してしまえば発電を自家消費電力に充てたり、あまった電力を電力会社に買い取ってもらったりとメリットはあります。その代わり、数100万円にもなる設置費用・メンテナンス費用・廃棄時の費用が発生します。
考慮点2.家への影響
今回、既に建築済みの家に新たに太陽光パネルを設置するので、それにより家が悪くなることは避けたいです。
考慮点3.ご近所への配慮
北面に太陽光パネルを設置する場合、北側の家に反射光が発生して迷惑になる可能性があります。過去、これで訴訟になっており、そのせいで「北面に太陽光パネルを設置したい」と業者に依頼しても「うちではやらない事になっています」と断られることが多かったです。
上記3つについて検討結果を記載します。
1.お金面
結論から言うと、以下の理由で10年~15年で元が取れると判断しました。
初期費用は東京都の補助金により安い
条件にもよりますが、ざっくり半額くらいは補助されます。例えば設置費用が300万円なら150万円がもらえます。これにより、本来元を取るのに30年かかるとすると15年くらいで元が取れるようになりました。
電気代が高いので、自家消費に充てることで発電時のメリットが高くなる。
太陽光となると、業者に電力を買い取ってもらってなんぼ、という発想がありますが、昨今の光熱費高騰により今は業者に電力を買い取ってもらうよりも、家で使う電気に充てた方が儲かります。
※ 業者買取が16円/kWhだが、自家消費だと30~35円/kWhくらい。
よって1kw発電すれば30円~35円儲かる計算になり、売電よりも発電メリットが高くなります。
北面メインでも意外と発電する
北面メインのパネル設置は、南面の6割程度の発電量です。具体的には、夏場は南面設置とほぼ変わらず、冬場は南面設置の3割~4割程度の発電量となります。夏は太陽が北側から昇るので北面にパネルを設置してもかなり発電します。
詳しくは、日射に関するデータベース | NEDOからソフトウェアをダウンロードして確認することが出来ます。
メンテナンス費用・廃棄費用について
まず、太陽光パネルは40年保証のものを購入したので、パネル自体のメンテナンスコストは発生しない想定です。パワコンなどのメンテナンスは発生すると思いますが、大掛かりな工事は不要なので、費用は少なく見積もっています。
廃棄費用についても、現時点での廃棄費用は確認してコスト計算に入れました。40年後はもっと費用が少なくなっている可能性もあります。
2.家への影響
一番のリスクが、太陽光パネルを設置したところから雨漏りする、というものです。これは完全にリスクをゼロにすることは出来ませんが、定期的な点検で雨漏りの予兆を検知できることが出来ることを確認しました。また、穴をあけた部分を防ぐのにゴムコンクリートという30年~40年はメンテナンスフリーな素材を使うことで、大規模な修繕も極力回避できるようにしました。
3.ご近所への影響
以下のように北面への太陽光パネルの反射光が原因で裁判になった例があります。
ただこのケースは1Fの家の屋根にパネルを設置したら隣家の2Fがまぶしくなった、といういうものであり、両方の家が2Fの場合、反射光は大したことがないのでは?と考えました。
実際、CADソフトを使って近隣の家を再現した結果、問題ないと判断できたので設置に踏み切りました。
利用したソフトと利用イメージはこちらです。
以上です。
本当はもう少し検討したことがあるのですが、あまり書きすぎると身バレするので止めておきます。知りたい人は個別にお問い合わせください。…こういう時に有償noteが使えるのか。
発電が始まったのは最近なので、実際の収支はまた別途報告します。
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