映画「アルピニスト」
試写会に行ってきたので感想を。
#アルピニスト試写会 でした。最初の壁から「うわもうやめとけって」レベルが実はお散歩程度で、どんどんインフレしてくのから感覚がおかしくなってくる。が、不思議と禅の気持ちで見入れるようになるので不思議でした。良い子のみんなは登山届出そうね!#アークテリクス試写会@Arcteryx pic.twitter.com/Dk5WgRjnoA
— てらさん❄🏂⛄ (@teraco) July 1, 2022
といってもtwitterに書いたので、それを再掲です。
- 山の景色が良かった。これは期待通り。
- 音楽めっちゃ良い。これは期待以上。山の壮大さや一人で登っている孤独を素晴らしく表現できていた。映画の邪魔をせずいい場面では盛り上げる。最高の調味料。
- 悪い人一人もいない。奇をてらった演出もなく、安心して見続けられる。
- かといって、中だるみなどなく、飽きない。ストーリー構成もよかった。
正直、試写会で見たけど金払ってもう一回見てもいいかな、と思える映画でした。
考えたこと
上記のように映画としては凄く見やすく、よいエンタメで、冒険モノや自然モノが好きならおすすめ。まぁ冒険モノといっても淡々としているのでスターウォーズみたいに敵がいて盛り上がる、という事はない。
ところでこの映画のメッセージとして「自分一人で熱中できる何かがあるか?」というのがあります。
映画の主人公、マークは山に登ることにしか興味がなく、携帯電話も持ってない。山に登ってSNSで「映え~」とかしている他のクライマーとは大違い。最初から最後まで、自分が何をやりたいか?を貫き通した。
翻って現代はどうか?
SNSでのマウントの取り合いは分かりやすい例としても、大人になるにつれて「人からどう見られるか」「社会からどう評価されるか」が判断基準になる人も多いと思う。
例えば、キャリアアップのために何かに取り組むのもそうだし、この分野が伸びびそうだから先行投資しよう(そして株などで儲けよう)というのもそう。
これは自分もそうで、若いころはゲームだスノーボードだという自分の熱に純粋に時間を使ってきたが、年を取ると「バランスが重要だね」と言い訳しつつ、使う時間も減ってきている。というか「バランスが重要」という価値観に変容してきた、というのかな。お金を稼いだり、社会でどうみられるかが自分の中でウェイトが大きくなってきた結果だ。
これは間違いではないが、その考えに飲まれすぎるのもおかしい。
お金を稼いだり、社会でよく見られるのは、それ自体に意味のあることなので、ついつい時間を使ってしまうし選択を正当化してしまう。それが続くと、仮に自分に無限な時間とお金があった時にやりたいこと、というのがだんだん分からなくなってしまうのである。一見自分が選んでいるようで選ばされていて、自分の意志がどんどん消えていくような。
それは人生においてなくてもいいものだが、それがない人生って…何?となってしまう。会社引退した瞬間にやることがなくなる老人、みたいな…。
昔、スノーボードは「世界で自分一人になってもやりたい事だな」と思ってやっていたし、それが薄れているなら新しいそういうものを探さないといけない。大人の自分探しというか。
そんな感じです。まぁ人生バランスが大事なわけであって、生きがいと生活のバランスを取っていきたいですよね。
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