私がyukiyamaアプリを使う時と使わない時、その他懸念

あんまり纏まってないしpodcastで話そうと思ったけど、次の収録までにざっくばらんに考えを纏めるために投稿。

yukiyamaアプリとは

スキー・スノボ・ゲレンデ・雪山用アプリ「yukiyama」 – 株式会社ユキヤマ

スキー・スノボでゲレンデに行った時に、自分の滑った履歴を記録してくれるアプリ。友達と一緒にチェックインすれば、同じゲレンデで友達がどこを滑っているか分かるのではぐれても大丈夫。1人で行ったときも、リフトに何回乗った、最高○km/hで滑った、などのデータを出してくれる。また滑走記録をパブリックに公開していいねを貰う事も可能。

類似アプリには以下。

ただ、友達と一緒にチェックインできる機能はyukiyamaくらい?

私について

年間滑走日数は30日~50日程度。ホームゲレンデは決まっておらず、ビッグゲレンデからローカルゲレンデまで、パークやフリーラン、BCまで幅広くやる。

私がyukiyamaアプリを使わない時

良く滑っているゲレンデで滑る時はそもそも使わない。なぜなら、記録などしなくてもコースが分かるしスピードもある程度わかるから。そしてリフトに何回乗った、今日は○km滑ったなども興味がない。楽しい時は滑って疲れたら帰りたいので、あまりデータに縛られたくない…。

yukiyamaアプリを使う人のモチベーションとして「今シーズンの滑走記録を全部記録する!」というのがあるが、これに縛られると1回でも記録が出来ていなかった時(スマホのバッテリー切れやGPSロスなど)にめちゃくちゃイラつくし、私はSki Tracksを使って実際そうだったので、これは目指さないようにしています。

となると、本当に記録したいとき以外はyukiyamaアプリを使わないです。

…といいつつ、本当に記録する時も過去にSki Tracksを使って記録を取りまくっていた事もあり、Ski Tracksを使う事が多いかな。最高速とかリフト何回乗ったかはそっちで取れるし、データのエクスポートも慣れている。

これは本当に慣れの問題なので、yukiyamaからGPSロガーに触れた人はyukiyamaで取るだろうし、yukiyamaがもっと毎年頑張ればGPSロガーのデファクトスタンダードの位置を取れて、Ski Tracksなども蹴散らせると思います。

私がyukiyamaアプリを使う時(記録編)

記録を取りたい/出したい時。といっても、あまり機会はないです。自分がよく行くゲレンデは過去にSki Tracksでデータを取りまくったから一度取ればいいかという感じ。去年は、野沢温泉のTOP to Bottomが何分くらいかかるかな?ってので一度取ったかな…。

私がyukiyamaアプリを使う時(閲覧編)

友達が今どこにいるか機能は「おいおいコイツ休みすぎだろ」とか「あーここ登ってるのね~」がリアルタイムで分かるので面白いのでよく見ます。そういう意味では、家にいるときの息抜きとして見る機会は多いかも。

実際に同じゲレンデにいる時に、みんなでチェックインして場所を共有するってのは少ないかな。パークならパーク回ししてるし、野沢温泉のような所だとみんな滑りたいコースが違うし、なんとなく食堂でこの時間に休憩するってのが決まってるから…。あとみんなtwitterやinstagramに能動的に状況を報告してくれるw

みんなでyukiyama使った方が効率的ではあるけれど、まだ習慣にはならないです。

「ユーザーの行動データをUXに還元する」

最近流行りのDX = デジタルトランスフォーメーションで大事とされているのがこれですが、yukiyamaがこれに取り組んでくれたら面白いなと思います。つまり、ユーザーが滑走データをyukiyamaに渡す代わりに、自分たちにもメリットがほしい。例えば…

yukiyama利用者のパーク滑走データより、パークの待ち時間を測定、改善につなげる

例えばパーク回しているユーザーのデータより、キッカーの待ちが長い事がアラートとして上がり、次の日にはキッカーを増設するとか。あと、流すはずのパークの中腹で街が発生している = 流さずにキッカーで止まっているユーザーがいると分かり、ディガーが注意しに行くとか。前者はともかく後者はやってほしいなw

ローカルスキーヤーの行動データ変化より、自ゲレンデの欠点を見つける

例えば、朝から晩まで滑ってたスキーヤーが今日はあまり滑らず帰ってしまった、もしかしてゲレンデに不満があったのだろうか、と思った時に、お詫びのクーポンとゲレンデへの不満をyukiyamaアプリを通して聞く事で、ユーザー離れを防ぐことが出来る。

ゲレンデなんて流行ってても盛者必衰で、悪いと思ったらすぐに離れていきますし。某池の平も衰退はマッハだった…。ということで、未然に対応するのは大事。

こんな感じで、ユーザーの行動データが手に入れば、いろんな施策が打てると思うんです。けどこれってゲレンデ側がyukiyamaからデータを買ったうえで、それを生かすような体制を整えないといけないので、結構ハードルが高い。あと、ゲレンデって設備産業なので、問題点が分かってもすぐに対応できないことも多いし。リフト増設するとかね。

そうは言っても、このインターネット時代、新しい技術に対応できないゲレンデはどんどん埋もれていくと思います。東北のゲレンデは雪がいいし滑りやすいけど、こういった技術への対応やPRは本当に苦手なイメージがあって、人の呼び込みも辛いなぁと思ったり。

例えば神立なんていけすかないゲレンデだけどw、2019年はイオンカードの還元祭りに合わせてシーパス販売したり、2020年はGotoトラベルプラン作ったりと、世の中の流れを見ながら商売する才能はあるので、こういった取り組みもやってくれるんじゃないだろうか。川場とか、竜王も出来そう。

yukiyamaアプリにチェックインすることで、そのゲレンデの改善につながり、ひいてはそれが自分のメリットになるなら、面白いからチェックインして滑走データを渡したいな…と思っているのですが、今の所そんな雰囲気はなく、ゲレンデからの宣伝や、提携企業・施設からのお知らせ、たまにクーポン貰える、と平成時代レベルの運用方法なので「普通やな」と思いながら見ています。

yukiyamaの懸念点

その1

滑走データをyukiyamaに渡し、それをゲレンデが利用する、と仮定した場合の懸念点。例えばゲレンデの滑走禁止エリアを滑っているログをリアルタイムで確認し、パトロールが出口でとっつ構える事が出来ます。仮に滑走履歴を非公開にしていても、yukiyamaサーバー側には記録されているので技術的にはできちゃう。

問題は実際にそれをやらなくても、たまたまyukiyama使ってて、たまたまパトに捕まった人が「yukiyamaを使ってたからパトロールに捕った」と噂する可能性があります。そしてそれは悪魔の証明なので否定できません。

これがリスクだな~と思いました。

その2

yukiyamaは滑走履歴をパブリックに公開できますが、そこにコース外を滑った記録もUP出来ます。ということは、初心者がそれを見て「行けるじゃん!」で遭難する可能性もあります。

ゲレンデでロープをくぐるな!と注意される理由の1つに「お前らがよくても、トラックを見て初心者がついてきてしまう可能性がある」というのがありまして、まさにyukiyamaがこれをほう助してるじゃん、と突っ込むことが可能です。

それで最悪事故が起こった時に「yukiyamaアプリでいけると思ったから」と被害者が発言しちゃえば大変。言いがかりも甚だしいですが、アメリカ最強弁護士軍団なら慰謝料ぶんどれるんじゃないかと思います。

ってのがリスクその2。

まとめ

そんな感じで、私はyukiyamaアプリを使いたい時に使っていこうと思います。