SEKIROを完全クリアしました

2020年6月27日

全実績解除、ほぼノーコンティニュークリアも達成しました。プレイ時間は130時間ほどです。

…本当はもっと早くに全実績をクリアしてたのだけど、Steam版のバグ?かタイミングで「義手忍具の全て」実績が解除されず、NEW GAMEでもう一度プレイしなおしたので追加の時間がかかりました。なので、結局6周くらいプレイしたけど、プレイすればするほど面白くて全然苦じゃなかった。最初の1周のクリアに60時間くらいかかったけど、その後はどんどん短縮され、最終的には4時間くらいでクリア出来るようになったかな。

なお世界では未だに記録更新され続け、2020年6月10日に20分39秒でクリアされてます。早すぎ。

これ、10分くらいまでは比較的まともに(といってもボススキップするバグ技2つ使ってるけど)プレイしてるけどそこからが無茶苦茶で、バグ技使って空中泳いで天守閣到達したりといろいろヤバい。今回の記録更新の鍵となったのは"四猿スキップ"と呼ばれるボススキップ技。

仙峯寺のとある場所からとある角度に飛ぶと、本来戦わなければいけないボスをスキップできるので時間短縮が可能になる。

ジャンプした15秒後には変若の御子(通称:お米ちゃん)に到達。

まぁこういう技が今でも発見されるくらい、愛されてるゲームである、ということで。

SEKIROとは

正式名称はSEKIRO: SHADOWS DIE TWICE。ダークソウルシリーズで有名なフロムソフトウェアから、2019年に発売された1人用アクションゲーム。

詳しくはこちら。

5分半くらいの公式紹介映像。SEKIROの渋くてかっこいい世界観が良く分かる。

おそらく海外向けの公式ページ。

Sekiro™ Shadows Die Twice

このページの中盤にある"敵の紹介"がとにかくかっこいい。海外でも人気のギョーブさんをPickupしときます。

受賞履歴

2019年に世界中のゲームで最も優れた作品に贈られる「Game of the Year(ゲーム・オブ・ザ・イヤー)」受賞。その他、日本ゲーム対象やPlay Stationアワードなどゲーム関係の各賞を総ナメ。世界中から認められた良ゲー、という事になります。

ゲームプレイの感想

まず、本ゲームは"死にゲー"である。初見でボス攻略はまず無理。死んで繰り返しプレイしながらパターンを理解しクリアしていく。よって最初は辛い…というか万人におすすめ出来ないゲームであるが、ボスの動きを理解度が高まるにつれてボスを手玉に取り、映えを意識したような技を使うくらいの余裕をもってクリアできるようになるのが、めちゃくちゃ快感。

こちら、私がSEKIROのラスボスを攻略する動画をyoutubeにUPしたもの。6分くらいでクリアしていますが、ひと月前はクリアに3時間かかってました…。

道中のマップも初見だと敵に見つかってボコボコにされるのだけど、マップの構造や隠密行動の性能を理解すれば、ほぼ全ての敵を暗殺だけで殺しきる事も出来る。初見では敵の場所を確認しながらビクビク進んでいたのが、2周目以降はバッサバッサと切り進める。

同じゲームなのに見える世界が変わっていくのが面白く、その時の報酬設計(短時間で経験値UP、暗殺の爽快感、昔の自分と比べてのスキルアップを感じられる点)がとても良いと思います。

ボス戦

最初はボスの行動が分からないし、攻略動画などでボスの動きを知っても対応できないが、慣れてくると行動予測が出来るようになり、瞬時に判断が出来、ボスを手玉に取ることが出来る。この成長曲線はモンハンシリーズや格闘ゲームの世界と少し似てるかな。

極まるとこういう動画になるが…これは極めすぎ。

マップ探索

僕はリアルでも地図が読めるので、ゲームの中で移動しながら頭の中でマッピングしつつ「あー!あそこのマップ同士が実はつながってるのね!」的な体験があったのでめっちゃ楽しいです。あと、このゲームのカギとなる鍵縄移動は何回やっても爽快感しかないですね。これはマリオのジャンプ並みに、手元の操作と実際の画面のイメージが合っていて、SEKIROが傑作たる一番の所以だと思います。

走って移動して、たまに敵を暗殺しつつ気が向いたら切りあって…というので楽しい。

世界観の感想

SEKIROはRPGなどと違ってキャラクターのセリフが少なく、ゲーム中ではあまり世界観について語られることはないですが、それがキャラの渋さを引き立てててよいです。ガチで考察するとこんな感じになるようです。

この方の動画は攻略も分かりやすくてプレイ中に何回も見直しました。

キャラクター感想(&ボス戦)

(以下、ネタばれあり)

狼/隻狼(主人公)

えーっと…彼には特に思い入れはないというかですね…。黙して行動する忍びの体現者ですね。正常ルートでは、ストーリーが進むにつれて徐々に心を取り戻し、育ての親である梟の教えに反して九朗様を守る選択を取るのですが、ロープレみたいにそれがドラマチックに描かれることはないです。

初回プレイは忍びらしく隠密行動をとるものの、周回が進むにつれて(時間短縮のため)敵陣中央を全力ダッシュしたり、ボス戦では自分から殴りかかったりと、プレイングに関わる面白さが見どころかな。

九郎様

第一印象はショタ?でした。髪の毛さらさらだし。このゲームの中では一番の真人間ではないでしょうか。中盤以降、天守閣⇔荒れ寺のショートカットを使わない場合、会話するたびにそれを示唆してくるのがウザかったです。ごめんね。

葦名弦一郎(弦ちゃん)

葦名ラブな若き城主。葦名守るために危険薬物(変若水)に手を出してしまいました。一応、主人公のライバル的存在だが、ゲーム中で出てくるポイントが最初の負けイベ(ただし慣れれば撃破可能)、中盤のまとめポイント、終盤のボスの前座、と強かった印象があまりない、不遇のキャラクターです。一日に三回くらいは倒してました。

RTAでも天守閣でハメ殺されたり、負けイベで勝つと(ゲーム上の都合で)卑怯な手を使わされたりと、いろいろと不遇ながら愛されキャラです。

あまりにも有名な弦ちゃんハメスペース

「卑怯とは言うまいな」

このセリフの前にボッコボコにやられてます。

仏師殿

義手忍具くれたり、成長させてくれたりする、ロープレでいうと武器屋的な存在。ストーリー進めたりお酒飲ませると過去が分かって面白いが最終的には…。まぁ特に愛着はないです。

エマちゃん

このゲーム唯一と言ってもいい女性キャラ(まぼろしババアはノーカン)。回復薬の増強や九朗様との会話を通じて少しずつ主人公に心を開いてくれるので、修羅ルートでは敵となってしまってほんとツラい…。

修羅ルートで戦うときに、女性の非力さを補って浮船渡りの連撃を打つために。鞘を使って手数を補っているって設定を知って細かさに感動しました。まぁスキ大きくて格好の攻撃ポイントなのですが。

一心様

人のいい爺ちゃん。かつて葦名の国を起こして今は寿命が尽きかけているが、本気出せばめちゃくちゃ強い。どのルートでもラスボスになります。修羅ルートでは主人公の事を「口数は少ないが憎めない奴じゃった」と言ったり、本ルートで奥義を取らずに最後まで進めると、エマちゃんから「一心様はあなたが奥義を極めて振るうのを、楽しみにしておりました…」などとセリフを聞けたり、とにかく切ない。

本ルート時の「行くぞ!隻狼!」のセリフもかっこいいし、実力も相違なし。何気にゲーム中で一番好きなキャラかも。剣聖といいつつ、最終形態では槍・鉄砲・雷を持ち出すのがズルポイント。しかも剣より強い。

卑怯を体現したようなお方。忍者だからね!どのルートでも最終的に主人公に殺されてしまいます。ボスとしては面白いが動きのスキが多いので、最終的にはカモられてしまう悲しいお方。爆竹おいしいです。

まぼろしお蝶

通称、SEKIROのババア。一心様や梟とは国盗りの時からの知り合いのようだが、ゲーム中では過去回想だけの登場となり絡みは少ない。ババアだけあってとにかく強く、何回もチャレンジをすることになるのだが、なぜかコンティニュー場所 → まぼろしお蝶との対戦場所に行くまでにザコ敵が1人配置されており、コンティニューのたびに無惨に殺されることになる。まぼろしお蝶のあまりの強さのストレス解消のため、制作陣が無駄なザコを配置したとかしないとか。

変若の御子

通常、お米ちゃん。お米くれます。これがどれだけ凄いかと言うと、SEKIROの世界ではお米とおはぎは最高効率の回復薬であって、ボス戦で詰まった最後の手段としてお米食べるのは常識となってます。あと、少女。少女感ないので、エマちゃんを唯一の女性と言ってしまった。存在感少ないですが、TRUE ENDと言われる竜の帰郷エンドでは九朗様との対面を果たし、物語の重要な役回りをします。

ボス

鬼庭形部雅孝

"おにわぎょうぶまさたか"さん。漢字むずい。「我、鬼庭形部雅孝なり!」という掛け声から馬に乗って登場するためかっちょいいのだが、海外版では"My name is Masataka Oniwa!"と間抜けなセリフになって一気にネタキャラに。RTAでは戦わずに崖から落とす"刑部スキップ"という技のせいで登場即落下死する不遇キャラ。

なお、真面目に戦うとめちゃくちゃ強い。大手門は開かぬ門、はマジだった。

赤鬼

嫌い。慣れてもたまに事故死する。好きな人いないんじゃない?

侍大将シリーズ

各所に点在するコンパチキャラ。最終的には、マップ中のザコキャラとしても登場するので適当にやってても倒せてしまうため、いまいち動きを覚えきれない人。

個人的には、初回に葦名城に到達した際に「皆の集!(以下略)」と部下と気勢をあげてる侍大将さんが一番好き。

しゃべり終わった後に忍殺決められちゃう役回り。

葦名七本槍シリーズ

侍大将よりはかなり強い槍持ちのコンパチキャラ。槍が大きくリーチがあるので、戦うのは結構大変。うわばみさんと同じくモーションが大きいのでヒット&アウェイか、傀儡を使って2 VS 1に持ち込みたい。あまり戦ってて面白くないかな。

うわばみの重蔵シリーズ

お相撲さん的なスタイルで主人公に迫るコンパチキャラ。ゲーム中に3体出現するが、最初は助っとお侍(野上玄斎さん)と強力、最後は傀儡の術で赤備えの敵と共闘して2VS1になるので、中盤のうわばみさんが一番強いとのうわさも。

助っ人いりゃ楽勝だ。どちらにしても機動力が低いので、ぐるぐる回りながらヒット&アウェイしてるだけで勝てます。

孤影衆シリーズ

通称、キック忍者。いまいち動きがつかめないので苦手。忍者のくせに隠密せずに正面から殴りあってくるのは勘弁してほしい。終盤は毒使ったり犬呼んだりとやりたい放題なので、こちらもそれなりの対応をさせて頂きます。

爆竹・握り灰でひるませて背後から切りつける、SEKIROでよくある構図。

牛シリーズ

まともにやりあうと面倒だが、旋回性能低いのでケツ斬っときゃ勝てる。

甲冑武者

通称、ロバート。弾いてたら勝手に死ぬ。サイドストーリーはしっかりしているが、すぐ倒せちゃうので印象が薄いです。ごめんね。

蛇の目シリーズ

2体いて、名前がややこしくシラフジとシラハギのどっちがどっちか分からなくなるシリーズ。突然の発砲とディレイ吸い込みのどちらも攻撃力が高く、体力MAXから3秒くらいで死ねるので非常にやっかい。何回戦っても緊張感ある強敵ですな。

突然の発砲はやめろ。

水生のお凛

通称、お凛ちゃん。あ、女性キャラもう1人いたわ。幽霊だけど…。スルーも出来るのでなんでもない中ボスかと思いきや、斬りつけのスピードとダメージ、体幹削り能力が強力でめちゃくちゃ死ねるボスキャラ。半端な位置で回復するとそのスキに5連撃で切りつけられて逆に死ぬ。強力過ぎてネット上では段差でハメたり恐れ状態にしたりと、ハメ技発見が大流行。正攻法で行く場合も慣れればスキを見つけられるが、初見だと厳しいわ。

岩があって良かったわ~

破戒僧

スーパーアーマー、ノーモーションでのガー不攻撃などが非常に強力なので、爆竹、握り灰、種ならし、忍殺でのハメ殺のがセオリーとなり、逆にまともに戦ってくれる忍者さんが少なくなってしまった悲しいキャラ。こちらとしても、しばらくまともに戦ってないので、ハメずに勝てるかと言われると疑問。

あんな巨体でにぎり灰に弱い。可愛い。

まとめ

タイトルで"完全クリア"と書いたけど、世の中には斧縛りで攻略したり、周回8周+苦難厄付のハードモードでノーダメージクリアしたりしてる人もいるので、そういう人たちと比べればまだまだ。ひとまずの区切りと、大変楽しいゲームである、という事だけ伝えられれば。