新型コロナウイルス(SARS-CoV-2(2019-nCoV))の4/7状況

この機会なので、定期的に書き留めていこうかなと思う。なお過去の記録はこちら↓

ここ2週間(4/4~4/7)での進捗

  • 欧州の感染者数は下落傾向
  • 緊急事態宣言の発令

まだかまだかと騒がれていた緊急事態宣言がやっと出ました。各所といろんな調整があった、とのことですが、そんな事をやっている場合だったのか?というツッコミあり。まぁ出ましたよと。

緊急事態宣言の効果

前々から言われているように、緊急事態宣言を出してもそこまでの法的拘束力はなく、日本人の同調圧力が頼りである。つまりSNSに「海に行って遊びました!」と投稿すると「不謹慎」とコメントのつく日本だから期待できることがある(海外なら「私の意見はあなたと違うけど尊重するわ」とか言われるんだろうか、知らんけど」

ただ、営業店舗はこの限りではなく自粛要請を指名する事が出来、拒否したお店(なのか?指名しただけでも可能?)を公表する事が出来る。これにより市民に私刑を促すことができる。個人店がコソコソ営業するのはOKだが、ラウンドワンなど名の知れた娯楽施設が営業を続けるのは難しいだろう。

そこで民衆が店に行くのをあきらめて自宅で引きこもるのか否か?個人的にはこの期に及んで歌舞伎町で飲んでいるような連中は別の遊びを見つけそうな気がするが…。家にいよう、という呼びかけだけじゃなく、家にいるインセンティブを与えないと徹底は難しいんじゃないかと思う。例えばテレビで紅白をやるとか?

感染者数の未来予測

ということで緊急事態宣言の効果はわからんし、それによる感染者数の増加も分からない。ので、ここでは2のパターンとその後の展開を好き勝手に記載してみます。

パターンA. 自粛/緊急事態宣言の効果があり、1日の感染者数は減少傾向となる

オーストラリアがこのパターンで、10日程度の感染者増加のうち、現在は200人/日以下となって落ち着いている。

韓国も一時期医療崩壊と言われつつ、現在は100人/日以下に感染者が抑えられる状態。

この場合、まず一番いいのは医療崩壊を避けられ、助けられる命が助かるという事。またある程度ですが、医療キャパシティのピークが確認できるので、段階的に娯楽を開放する事も出来そうです。

気に食わないのは、自粛していない人や根性論で部下に出社を強制している人が「ほら!コロナなんて大したことなかった」と吹聴することでしょうが、まぁ人が死ぬよりはいいかなと。

パターンB. すでに手遅れでパンデミック

イタリアやアメリカのように医療崩壊して街中に死体の山が転がるパターン。この場合、イタリアやアメリカよろしく、散々な感じになり、知り合いにも感染者、志望者が出るかもしれない。

今、イキがって「コロナなんて大したことない」と言っている根性論者もコロナに打ちひしがれることになるでしょう。そういう意味ではショック療法的でもあり、日本の価値観が変わり、コロナピーク後にいい方に転ぶのはこちらのパターンかもしれません。その為の犠牲はかなり大きくなりそうですが。

ま、NYやロンドンでも平気で外出している人もあるとのことなので、日本の根性論者にお灸が据えられるかは怪しいですが。

週末に人出… “外出禁止”3週目 自粛疲れ NYやロンドンで…(フジテレビ系(FNN)) – Yahoo!ニュース

コロナピーク後の世界

どちらにせよ、いつかはピークが収まりつつも、ワクチンが出来ない場合はある程度コロナを気にして生きていかないといけない。とはいえ、いつまでも娯楽を開放しないわけにはいかない。私の考えとして、平時よりも医療キャパシティを確保して、残キャパを気にしながら社会活動をする。残キャパが少なくなったらクラスター対策・緊急事態宣言、と綱渡りをしながら社会活動を実施していくしかないでしょう。

そして、コロナにかかるなら残キャパがあるタイミングで…と。

保健所パンクしてPCR検査できない問題

「PCR検査お願いしてもやってくれないんだから、国が発表する日次の感染者数なんて意味ないんだよ!」という話があります。これはそうだと思いますし、実際には数倍の感染者がいると考えるべきでしょう。

一方、1か月前ほどは「肺炎で亡くなった人はPCR検査をするので、死亡者からコロナ感染者を逆算できる。コロナ感染者を隠蔽する事は出来ない」という説がありました。なので、死亡者を見れば実際の感染者はわかるとすると、現状死亡者はあまり増えていません。(医療が踏ん張ってくれているから、というのもありますが)

  • おそらく、公表されている人の数倍くらいは感染者がいる
  • 死亡者は発表されている通り

この2つを考えると仮説として「日本ではコロナに感染しても死亡する人は少ない」と言えるのではないでしょうか。

タイムリーにこんな話もあるので張っておきます。

(1) Tsuyoshi MiyakawaさんはTwitterを使っています 「我々のBCGワクチンとCOVID-19の関係についての論文(プレプリント)、ようやく出た。まず100万人あたり死者数を、現在定期接種あり(Aグループ)、かつて定期接種あり現在なし(Bグループ)、ずっとなし(Cグループ)に分け解析。これだとご存知のように巨大な差があります。 https://t.co/mGf8fBJmrI https://t.co/M95130vmCk」 / Twitter

なおこの仮説が正しい場合、

  • 4/6時点の感染者数:3,907
  • 4/6時点の死亡者数:92
  • 4/6時点の死亡確率:2.3%
  • 感染者数が3倍だとした場合の死亡確率:0.77%

となり、死亡率はインフルエンザ並みとなります。繰り返しますが、医療体制が維持されていた場合の仮説です。

いつものグラフ