「好きを仕事にするor得意なことを仕事にする」問題
最近学生の面接していて考えるんですけど。
今までは「自分の好きな事を仕事にするのがよい」と思ってたんですが、最近そうでもないなと思ってます。
好きかどうかはおいといて、自分が他人より得意な分野が有るならそこで勝負するほうが勝算は高い。分かりやすいところだと、身長が高い女の子ならモデルになるとか。例えば冨永愛さん。身長が高いのがコンプレックスだがそれを活かしてモデルになった。
勝算が高いと何がいいか。
周りから認められるから楽しいんじゃないでしょうか。あと頼りにされ、承認欲求が満たされる。
仕事は好きじゃないけど、他の人より上手くできて喜ばれる。これ、結構いい状態なんじゃないでしょうか。少なくとも、嫌だ、辞めたいとはならないと思います(仕事がよっぽど嫌いじゃなければ)。
「いやいや好きな事を仕事にした方がいいよ」と言うかもしれないけど、例えばサッカー好きだからサッカー選手目指したけど、下手でボール取られる、試合に出られない、他の人が褒められる。これじゃつまんないし、辞めたくなっちゃうんじゃないかな、と思います。
じゃあなぜ得意な事を仕事にしないか。
学生だと「自分が他人に比べて勝ってる所」が分からないからじゃないでしょうか。それだったら「自分が好きな仕事」を選ぶ。これなら相対評価じゃないから、分かりやすい。
「自分が好きな仕事」で仕事を探しているけど、実は「自分が他人に比べて勝ってる所」が分かっていないだけ。得意なことが明白なら、それが活かせる職業を選んでると思う。
つーか人って「そんなに○○が得意なのになぜ××やらないの?(もったいない)」みたいな事言いますよね。得意なことが分かっていて、それを活かせる勝負場もあるならそれをやるべき、というのは少なからずみんな思っているはずです。
僕の場合、仕事にITを選んだ理由に「好きだから」ってのもあるけど、学生時代からパソコン得意で友達に教えていた、ってのはある。つまり、ネットや雑誌で得られる情報は同じなのに、友達はパソコン出来なくて俺は得意だ。これは俺がITセンスがあるに違いない!みたいな(笑)
振り返ってみると、ITは確かに好きだけど、それよりも仕事で上手く出来たから続けられてきたような。実際、就活の時には保守的なイメージがあって嫌いだった金融系システムも担当したけど、上手く仕事出来たのでお客さんとの関係もよく、楽しく出来てました。
林修さん-プロ論。-/リクナビNEXT[転職サイト]
ちなみに「好きだからこの仕事!」というのも否定しません。
- 好きだから他人より頑張れる、
- 結果、他人より得意になる
というのがあるので、得意なことが分からないなら好きな事、は良いと思います。
もし学生や新人にアドバイスするなら、自分が他人に比べて勝っている所を探して、それを活かせる職業を検討する。勝っている所が分からなければ、好き嫌い基準で仕事を選んで、そこで頑張ってみる。
面接で「僕は他人に比べて○○が得意で、IT分野だったら人に勝てそうだから」って学生が登場したら、ちょっと興味持っちゃいますね。
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