原発問題について安心しない人のメンタリティ
今の原発問題って**紙飛行機を投げて、もし100m飛んだら被爆するけど、飛ばなかったら100万円もらえるゲームに参加するかどうか**みたいな感じじゃないかなと思った。(報酬はお金じゃなくてもいいけど)
これだけだと「や、多分100mも飛ぶとは思わないけどもし風に乗って飛んじゃったらヤバいし、念のため参加しないでおこう…」って思う人も多いと思う。けど、よく調べたら紙飛行機が100m飛ぶなんてありえない、ということが分かる。
まず紙飛行機の滞空時間の世界記録は27.9秒。
紙飛行機 – Wikipedia
それも紙飛行機のプロが考えて作って何回もチャレンジした上でのことだし、体育館の天井をぐるぐる回っているだけで距離的には飛んでいない。
あるいは試しに屋外で紙飛行機を飛ばしたら、どんだけ風があっても100mなんて全然飛ばないことが分かると思う。
※ このゲームの詳しいルールについてツッコミはあると思うけど、ニュアンスだけ受け取ってもらえればと。
今東京にいて焦ってない人は、いろんな所から情報を仕入れて「東京にいれば論理的に安心」と理解した人達。逆に焦っている人には二種類いると思ってる。まず一種類はメディアに煽られてしまった人達。あるいはネットなどで情報を仕入れてるけど理系的な考え方が苦手で理解不足な人。こういう人は紙飛行機の例みたいに分かりやすい証拠があったり、あるいはメディアが分かりやすく説明すれば「東京は安全」と納得してもらえると思う。
で、もう一種類の人は**紙飛行機についてちゃんと調べても、最終的に紙飛行機を投げない人達。**分かりやすく説明しても、メディアが正しい役割を果たしたとしても絶対に不安を消そうとしない。これは知識の問題というより**メンタルや生き方の問題**だと思う。
今は2011年。昔と違ってブログやtwitterの力でかなり情報が広まるようになったけど、実はこの**後者の人の割合が多く不安の火種が消えないんじゃないかなぁと思っている。**「知り合いの一家がテレビの情報を信じて関西に逃げた。これだから情弱は…」という書き込みを見たけど、その人たちって実はネットの情報も見てるけどごく少ない可能性を無視できないメンタリティなのかもしれない。
これを改善?するにはメディアの問題ってより、学校教育とかで「論理的思考」みたいなものをきっちり学ぶ必要があるのかなぁ…と思いました。それでも一定以上は不安を消せない人がいると思うけども。
ディスカッション
コメント一覧
はじめまして
私は神奈川在住ながら安心できない派です。
考えられる最悪の最悪の結末を迎えた場合でも、東京であれば「ただちに」健康被害は起きない。
これは理解できます。紙ヒコーキの例えも当てはまると思います。
ただ、最悪の場合。長期的な統計で死亡率が上がる地域が、どこまで広がるのか?
を考えると東京で不安を感じてもおかしくないと思います。
食料品の出荷制限による食糧難。
水道水の乳幼児使用禁止の永続化。
経済の崩壊etc、、、。
原発の事象そのものよりも、起こりえる2次被害は十分に不安です。
私の周囲は何も調べず、テレビで大丈夫っていってる、バラエティ始まったからもう安心。といった人間が大多数です。
そういった人間が無知ゆえに、買いしめ問題を起こす訳で、
>今東京にいる人間は「東京にいれば論理的に安心」と理解した人達。
ではなく、何も調べずに「皆が大丈夫って言っているから安心」と思っているステレオタイプの日本人。
だと思うのです。そういった大多数がパニックを起こして2次被害を増大させると思うと、(妊娠中や小さい子供のいる家庭はとくに)東京から脱出するに足りる不安度なのではないでしょうか。
コメントありがとうございます。
実は「自分を安心だと思い込ませている人たち」が
東京に残っている人の大部分なのかもしれませんね。
「周りの人間が信用できない」から
二次災害に巻き込まれないために東京を離れるというのは
僕が持っていない視点でした。
※周りでパニックになっている人が少なかったので
確かに長期的に見れば死亡率が高まるのでしょうが、
(現時点の数値では)行動を起こすほどのものではないと思います。
例えば「週に一度マクドナルトで食事をすると死亡率が高まる」として
マクドナルドに行かなくなる人は少ないでしょう。
経済の崩壊などはこれから
いくつもの会社が関西以西に移動すると考えております。
とはいえ、関西以西が今後大地震に合わないかというとそんなことはなく、
東京から離れるに足りる理由にはならないと考えています。