家電量販店バイトはコミュニケーション能力を身につけるのに最適だと思った。

※ ここでの「コミュニケーション能力」とは、話すだけでで好印象・モテモテになるというリア充的能力ではなくちょっと口下手・内向きな人が前向いて堂々と話せるレベルの事を言う。
僕は学生時代に家電量販店の派遣バイトをしていたんだけど、今思い返すと**バイトで得たものは非常に多かったと思える。**就活が上手くいったのもバイトで鍛えられたしゃべりと、9割の本心に少しの嘘を混ぜるテクニックと、態度だけは堂々とすることで相手に「こんなに自信持ってるって事は大丈夫なんだろうな」と思わせるテクのおかげである。まぁちょっと誇張してるけど、毎週土日に店頭で接客してると小手先のテクニックではなく習性として身につくものである。
ということで就職を控えた学生から新人営業さんまで、しゃべりに自信がないなら家電量販店バイトをすればいいよ!というお勧めエントリ。
### なぜ家電量販店バイトなのか?
接客業ならファミレスや居酒屋でもいいじゃない、というかもしれないが家電量販店バイトはその性質上、就活や営業に直結するスキルが身につき、しかも非コミュな人間にも向いていると思う。以下その理由。
#### おしゃれセンスが不要
近所の家電量販店を見れば分かるとおり、イケ面リア充っぽい店員は少ない。男性は茶髪禁止で均一的な服装をさせられるのでファッションセンスがなくても安心。
#### ITの知識が重要
自分の得意分野で戦えるので、普段の会話が途切れてしまう人でも安心。
#### 売り上げさえ保てば店の中の人間関係はさほど重要ではない
だいたいの量販店は個人成績制なのでそこそこ売り上げていればOK。まぁ実際は店員・同僚と会話できるレベルになる必要はあるけど、居酒屋・ファミレスバイトみたいに古株がグループになっていて入りにくい、というのは少ないと思う。


以上が非コミュでも家電量販店バイトを始めやすい理由。以下、家電量販店バイトのメリット
#### 承認欲求が満たされる
お客さんに商品の場所聞かれて教えただけでも「ありがとう」と言って貰えるのでなんかいい気分になる。自分にとっては当然の知識を説明して「詳しいんですねー」と言われると偉くなったように思えて自信がつく。
#### 人に話しかけるのが当然、というメンタリティになる
語弊を恐れずに言うと家電量販店バイトはナンパと似ている…と思う。ただ違うのは相手が最初から心を開いてくれている、ということである。「何かお探しですか?」と聞いて無視されることはまずない。これが私生活にも生きてくる。
#### ある程度深い会話ができる
ファミレスや居酒屋ではほとんどの場合こちらは「係りの人」だが、家電量販店ではちゃんと接客すると個人名で呼ばれる。つまり一種の営業活動できるのである。
#### 反復練習ができる
一種の営業活動が1日に数10回も真剣勝負できる。しかも待ってれば相手から話しかけてくれる。仮に接客に失敗しても商品が売れなかっただけで面接に落ちたわけじゃない。とっとと次の客の接客をすればいい。正直、大学で擬似面接したり会社で飛び込み営業の練習をするくらいなら家電量販店で1日働いたほうが早いと思う。
#### 社会人と触れ合える
これは学生にとっては大きなメリットになると思います。自分を雇ってくれる派遣会社の人や金出してるメーカーの人、量販店の社員など、どういう人間がどういう愚痴言いながら働いてるのか生々しく分かる。毎日電気屋に頭下げながら夜は学生(成人)相手に接待飲みしてくれるメーカーの人を見て大変だなーと思ったり。あと大企業で**現場の意見というのは上層部に伝わらない**ことが痛いほど分かったのでした。
### 家電量販店バイトをやるデメリット
#### (店によっては)ノルマが厳しい
ノルマ達成できないと怒られることもアリ。
#### (店によっては)激務
バイトなのに定時より遅く残らされ最悪残業代出ません。
以上。本業にするのはしんどいけど、少なくとも学生の時に社会人を体験するにはもってこいのバイトだと思います。**「おいおい家電量販店バイトなんて正気で言ってるのかよこっちのバイトの方がスキルつくぜ!」**というのがあればぜひ教えてほしいです。