「増税はムダを省いてから」という意見について

今回の参議院戦では「消費税増税の前にまずやるべきことがある」と主張したみんなの党が議席を伸ばしたわけですが、正直この意見は実現されないと思う。なぜなら、**例え本当にムダを省いてから消費税上げようとしても「まだこんな所にムダが!」とマスコミがネタを探して騒ぐに決まっているからである。**本当にムダを省いたとしても、マスコミによってまだムダがあるように報道される。よって「ムダを省いてからの増税」というのは実現されない。
例えば「公務員改革」を掲げた場合でも、日本のどこかに交通違反してる公務員が一人はいるわけで。あとはマスコミが「こんなに悪い公務員がいましたよ~♪」と探してくるだけで終わりである。悪魔の証明と同じで絶対に解決不能な問題。
よって政治家がガチでマスコミに批判されないようムダを省いたりクリーンな政治を目指すだけ労力の無駄。ムダを省く努力はほどほどにして実利を取ってほしい。


つまり**僕ら自身が「ここまでムダを省けば増税を許す」とかいう基準を持ってないとマスコミに踊らされる**、という話です。僕としては、政治家のスキャンダルやましてや漢字が読めないくらいで議員を批判して、ついでの政策まで批判したくないなぁと思ってます。できれば大衆迎合のマスコミを黙らせるくらいインパクトのあるムダの省き方を見せて堂々と改革路線を進んでほしいけど、ムダを省くのにかかる期間だけ政策が遅れるわけで、できればムダ省きと増税を同時に進めてほしいと思います。あと3年あるんだからね。
※ 余談
ムダ省きとなると国会議員の議席数削減などが案として上がってくるけど、僕個人は反対である。というのは**議席数を削減するほど世襲議員の割合が上がるから**。議席数を減らすよりは当選回数の多い議員の収入を削って国会議員トータルで見て支出を減らすやり方なら支持します→[国会議員奨学金を作ればいいと思った。](http://prius.cc/d/20100701_po.html)
世襲議員を疑問視する理由は別エントリで書くつもり。