事業仕分けについて。かつて仕分け側だった俺の雑感。
仕分けの予算削減を見てると、俺が高校の時生徒会でやった部活動への予算割り振りを思い出します。学校側から与えられた予算は400万なのに、部活から上がってきた要望書を合計すると1000万。毎年そんな感じ。仕方ないので「予算は現状維持の用件のみに割り振ります」と宣言してるんだけど、正直に書いてる部、削減されることを見越して水増ししてる部などいろいろあり。畳とか無理だから柔道部!
で、実際に見に行くといかにも貧乏っぽいふりをされて騙されそうになったり、怖い顧問の先生からチクチク根回しされたりもしました。
### 仕分けの正確性
例えばテニス部とかはボール1000個分の予算とか要求してくるんだけど、1000個wってww こりゃ要らないだろwww とか思うわけですね。けど実際見に行ってみるとボールがフェンス飛んだりとか劣化したりとかで必要そう
で、800個くらいは通そうかなぁと思ったけど、テニス経験者に聞くとマメにボール拾いすべきだし、そんなに早くボールは劣化しない、とか言われたり。そういわれると、あの時は劣化したボールばっかり見せられたのかなぁと思って結局200個くらいにしたり。
逆にバトミントン部のシャトルは承認したりしてました。あれは玉と見せかけた消耗品。けどそんなのバトミントン経験者がいなけりゃ分かるわけない。バト部の人に説明されても"敵"だから鵜呑みにできないしねぇ。
で、うちの学校にはカルタ部とかヨット部とかもあって、そこからの要望書は何が書いてあるか分からん。マジで。「オールは年に10本くらい必要なんです!」って言われても基準が分からん。顧問の先生に聞いても「必要だから通してよ~」の一点張り。こっちも担当1年目、2年目なのでその部の実態なんて知ったこっちゃない。結局取られる手が「毎年通してる予算はそのまま通す」というお役所仕事でした。
### 何が言いたいかというと
政治家とはいえ僕らの10倍くらいしかキャパはないと思うので、いきなり大臣になって国の事業を正確に仕分けできるとは思えないんだよねぇ。というか無理。しかも予算は現状維持さえ厳しい状態で、部活なんかと比べ物にならないくらい重要な案件を削らないといけないんだもんなぁ。そりゃロケットとかスパコンとか実利のなさそうな事業はカットされても仕方ない気がします。
残念ながらいいものなら評価されるわけじゃないんだよなぁ。それぞれの正義があるわけで、相手にそれを理解してもらわないといけない。とはいえ、仕分けの短時間で理解してもらえるはずは無いから普段のロビー活動やCM使ってのPRなど地道にがんばらないといけない。あとは科学に理解のある人を議員にするとかかな。
ディスカッション
コメント一覧
■函館市長、市事業助成「廃止」を批判 職員向けメルマガで-本当は私たちは、財政ゾンビの手のひらで操られ遊ばされているだけだ!!
こんにちは。事業仕分けいろいろと軋轢を生んでいますね。これが、プラスの軋轢なら良いのですが、どうも実際にはそうでもないようです。こちら函館では、函館市長が事業仕分けのやり方について、「無礼」だとまで言っています。しかし、問題の本質はもっと別のところにあります。おそらく、今回の事業仕分け、私の考えではほとんど効果が出ないと思います。かといって、函館市長が擁護する函館市が推進する事業もうまくはいかないでしょう。多くの人は、本質を見失っています。実は、本丸は、私が財政ゾンビと呼んでいる、似非財政民主主義を信奉する財務省の高級官僚たち、および彼らの構築したインフラ、システムです。これを何とかしない限り、事業仕分けの委員や、函館市長も、結局は、財政ゾンビの手のひらで操られもて遊ばれているだけに等しいです。詳細は是非私のブログをご覧になってください。
yutakarlsonさん
ブログ読ませていただきました。同期が函館出身で観光名所の少なさを嘆いていましたがw なかなか大変みたいですね。
しかし、読むには読みましたがどうも争点がはっきりしないと言うか、おっしゃりたいことを3行くらいで纏めていただくと訪問者にも分かりやすいのではないかと思います。すいませんがよろしくお願いします。