「スノーボード事故:ジャンプ台から落ち女性死亡 群馬」への見解

スノーボード事故:ジャンプ台から落ち女性死亡 群馬 – 毎日jp(毎日新聞)

 5日午前10時ごろ、群馬県片品村花咲の「武尊(ほたか)牧場スキー場」で、スノーボードコース「二合平スノーパーク」のジャンプ台(高さ約1.3メートル)から飛び出した埼玉県毛呂山町岩井、看護師、鈴木清子さん(27)が背中から落ち、後頭部などを強打して間もなく死亡した。死因はくも膜下出血とみられる。県警沼田署が詳しい状況を調べている。 

 調べでは、コース斜度は約20度、ジャンプ台は中級者用で、鈴木さんは加速して約30メートルの距離を飛んだ際に空中でバランスを失ったらしい。ヘルメットは着けていなかったという。鈴木さんは同僚女性(27)と日帰りでスキー場に来ていた。事故の目撃者がスキー場の救助隊員に連絡し、隊員が119番通報した。鈴木さんは20歳からスノーボードを始めたという。【鳥井真平】

■武尊(ほたか)牧場とは

スノーボーダーメインのゲレンデ。パークが充実していて格安で行けるのが特徴。というか、5日はちょうど友達が行ってました。パークは

  • 初級者用:3m~5mキッカーが3連
  • 中級者用:5m~7mキッカーが5連
  • 上級者用:10mキッカー

となっており、「(キッカーの)高さ1.3メートル」より亡くなった女性が飛んだのは上級者用だと思われる。

2008/2/18 ボード18日目 武尊牧場スキー場レポ++

■「加速して約30メートルの距離を飛んだ」

これはK点、つまり安全に着地できる地点を越えています。武尊の上級者キッカーは10m~20mが安全圏で30mというのは完全にフラット落ちです。キッカーはスキーのジャンプ台と同じで斜面に着地すれば衝撃はそれほどではない(し、後頭部を打っても打撲程度で済む)が、飛びすぎて平坦な場所に着地(フラット落ち)すると、例え着地に成功しても足がしびれたり最悪骨折する場合があります。

これを防ぐために、大きいキッカーでは最初の2,3本はスピード調節して試し飛びする必要がある(これを「チェック」と言う)。

■「午前10時」

来た直後だったんですかね。普通は2,3本滑って体をならしてからパークに入るので、この時間では大キッカーを飛んでいた人もまだ少なかったはず。他の人が飛んでないと適切なスピードが分からず飛びすぎてしまうことがあります。

■「ヘルメットは着けていなかった」

ヘルメットは着けた方がよいです。まぁそれは誰でも分かっているけど、高価だったり帽子の方がかっこよかったりでなかなか浸透しないのが実情。ただボードの大会やオリンピックではヘルメット着用が義務化しているし、海外ではヘルメットを着けるのは常識らしいです。

■まとめ

  • 自分のレベルに合ったキッカーを選ぶ
  • 大きいキッカーを飛ぶ際はチェックを忘れずに
  • ヘルメットはできればつけた方がよい

とにかく残念です。