ネット(世論)に足りないのはインパクト

「ネット上では自民有利だったのに実際は民主が圧勝して、ネット世論なんてなんの影響力も無いじゃないか」という件について思うこと。

例えば僕はラーメン花月がカルト団体の関連企業ということは知っているが「知識」止まりである。むしろ間違えてラーメン花月に入ったけどまぁいいやでラーメン食べちゃう時もある。逆にテレビで不二家元従業員が内部告発してると根拠はなくても「食べるのやめとこうかな…」的な心情になる。正しい、正しくないは関係ない。影響力の差である。

そういう意味ではさんご礁を傷つけてまで「いい画」を取ろうとするのは、動画こそが人々に影響を与えられることを分かってるテレビマンとしては正しい行動。

■影響力

閲覧者に使わせるコスト(手間)=影響力(インパクト)

「閲覧者の意識を奪った総量」が閲覧者に与える影響量となる。音楽聴きつつスナック菓子食べながらでも数十秒で文章を読むよりも、動画を1時間見る方が影響力は大きく、教室で集中して講義を聞く方がさらに影響力が大きい。

閲覧者にコストを使わせるには、情報提供側もコストをかける必要がある。文書だけのエントリよりグラフ付き、動画付きエントリの方が閲覧者に与える影響力は大きい。

■百聞は一見にしかず

100つのブログエントリーも1回のテレビ放送には勝てない。

対抗するためには、情報提供側がコストを使って閲覧者の意識を奪う必要があるが、手軽な文章に慣れたネット住民がコストを使ってくれるかは分からない。読み応えのある情報を「あとで読む」として結局は読まないネット住民に影響力を与えようとすること自体、無理なのかもしれない。

(20070801 12:40追記)タイトルが意味不明だったので変更