理想のnewsingについて考える

最近newsing内で揉め事が多いので書いてみた。

■新着newsingに対して苛立ちを覚える瞬間

以下のようなpickupが並んでた場合、一般的なnewsingユーザーは不快に感じる。

  1. オーマイとエロpickばっかり
  2. lifehackネタばかり
  3. Appleの記事ばかり
  4. 滋賀県の記事ばかり

1は当然。newsingの癌。しかし2,3,4と単体ではニュース性のある記事であっても、連続してpickupされるとダメだ。例えば僕が滋賀県の新駅問題に興味がある、という理由で関連のURLやブログをpickupした結果、新着newsingの20件くらいが新駅問題のニュースで占められたとする。「ニュース性があるから」とpickerが思っても、閲覧者的にはNoでしょう。なぜなら閲覧者はnewsingにさまざまな分野の一番面白い記事が集まることを期待しているから。

逆に言うと言うと、オーマイやエロネタだって頻繁にpickupされるから気になるだけで、500件に1件くらいだったら気にならない。ニュースじゃないものをpickupするな!とよくコメントに書かれるけど問題はニュースじゃないものをpickupすることじゃない。偏ったサイトがpickupされることだ。どんなに良記事であっても特定のサイトが連続でpickupされると閲覧者は必ず不快に感じる。

■セルピク行為の問題点

僕個人は面白い記事ならセルピクでもかまわない。しかし確率的にセルピクは面白くない記事が多い。なぜなら自分が自分で読む程には、自分の文章は面白くないからである(引用元:不倒城:ひとり語りは面白いのかどうか、について。)。なんだかんだで、僕らは自分の目に自信がない。だから初めての土地ではとりあえず混んいる飯屋に入ってしまう。飯屋の店主が「俺の飯美味いよ」と言うより、他人の目のの方が信用できるから。

また人間、自推に対しては厳しい目で見てしまうので、つまらい記事がセルピクだった場合、他の記事よりもより怒り、不快に感じ、ネガティブコメントをつける。

■以上のことをnewsing運営は新規pickerに伝えなければいけないと思う。

なぜなら「Web2.0時代のSBMを集めました」という特集では他のソーシャルニュースとnewsingが一緒に紹介される事が多く、一般ユーザーはnewsingを他のSBMと同じようなサービスと捉えているから。newsingユーザーにとっては「自分のブクマ代わり」や「ちょっとした実験」でpickupされたらたまったもんじゃないし、一般ユーザーも自分のpickupにつけられたネガティブコメントを見て傷つく事になる。「ソーシャルニュース」といえど、newsingへのpickupは「パブリック」な行為なのである。

■newsingユーザーと一般ユーザーの意識の乖離によって起こる悲劇

「他のSBMと同じようなもの」と思っている一般ユーザーに最初から良識的なpickupを要求するのは難しい。そして一般ユーザーがnewsing文化を知らずにpickupしたばっかりに、newsingユーザーに罵倒され傷つきnewsingに対して悪いイメージを持ってしまう。

最近の事例ではレッツノートライトを”できる”ビジネスマンが使うわけ – newsing(ニューシング)に厳しいコメントがついたが、元ブログを見るとポジティブなコメントがついてるしランキングも上位。その界隈では人気のあるブログなんだろう。しかしセルピクだったばっかりにnewsingではネガティブコメントで炎上してしまった。

Life is beautifulのSPAMは本人によるものだよ – newsing(ニューシング)も同じで、折角中嶋さんがnewsingに興味を持ってくれたのに、newsing文化を知らずにスパム的なpickupをしてしまったせいでユーザーからバッシングされる事となる。

両方とも相手から近づいてくれたのにも関わらずnewsingがキャズムを超えるチャンスをnewsingユーザー自ら潰しているのである。newsingユーザーは不快に感じ、pickupした人はネガティブコメントを見て傷つく。newsing運営はpicker候補を失った。全く悲しいことである。

■2つの解決策

1.newsing運営側が新規pickerへの啓蒙活動を行う事。

例えばpickup画面に

pickupをする前に、類似の記事がpickupされているか確認してください。あなたがpickupされた記事はあなたのものだけではありません。newsingユーザーみんなのものです。あなたの記事で他人が不快になることはないか、またpickupする記事が他人に取って価値のあるニュースかどうか、十分注意してpickupを行ってください。

と表示する。pickerへの啓蒙活動を行い、「善意のpicker≒自分のカバーしている情報の中で特に面白いと思ったもののみpickupする人」を増やす。これがnewsingの記事の質を上げる方法だと考える。

2.newsingユーザーが新規pickerに対して寛容になること

前述のレッツノーツの記事でいうと、ネガティブコメントをつけずにスルーもしくはpickupのアドバイスをしてあげれば、良pickerに育った(かもしれない)。はてな/newsing界隈で人気のブログと、各種ブログランキングで1位になるブログの読者層には明らかに隔たりがあり、文化圏の違うpickupに対して不快に思う気持ちは分かるがネガティブコメントをつけたところで誰が得するわけでもない。我慢してpickerを育てるつもりで見守る事も必要と思う。

…とはいえユーザーの立場から言わせていただくと、1.newsing運営側の啓蒙活動がない状態で、新規pickerに対して我慢するのは難しい。運営側が動かないならnewsingWIKIとか作って「newsing」で検索すれば上位に来るようにすればいいのか?ともかく運営側がコミュニティ形成に関与しないって姿勢は知ってるけど、このままじゃいつまでたっても支持されるpickerは増えないんじゃないかな?

■まとめると

現状、

  • 「newsing文化」を破った新規ユーザーは既存ユーザーからバッシングを受ける
  • 新規ユーザーが最初から「newsing文化」を織り込んでpickupするのは難しい

既存ユーザーは不快指数を増し、新規ユーザーは定着しないという悪循環に陥る。その解決方法は

  • newsing運営が「newsing文化」を新規ユーザーにレクチャーする
  • 既存ユーザーは新規ユーザーが「newsing文化」になじむまで待つ

以上。

これはたたき台です。意見・コメントがある人は…簡易掲示板とか作ったほうがいいのかなぁ。newsingユーザーの声を集約し記録する場所がないので、同じ話題がループしているnewsing界隈です。

(2007/5/10 11:17 追記)
pickup画面に簡単な注意書きが追加されたようです。対応ありがとうございました>運営さま