なぜ日本でカーリングが普及しないのか
土日に見に行ったカーリングの興奮がまだ冷めやらず、どうやったらこのスポーツの魅力を普通の人に分かってもらえるんだろう(→そして人気が出て地上波放送ゲット)とかいろいろ考えていたんだけど、日本の現状を考えるとちょっと難しいかなぁと思ってきた。
・理由その1.身近じゃない
カーリングがさかんなのは長野や北海道といった北国。地球温暖化でスノーボードをはじめウインタースポーツ全体の敷居が高くなっている今、北国以外の地域でプレーするのは難しい(まぁカローリングとかあるけど)。スケートリンクがある地域のほうが珍しいし。つまり北国の人にがんばってもらうしかないし、プレーする機会のないスポーツだと興味を持つきっかけも作りにくい。
・理由その2.ぱっと見面白さが分からない
理由その1ってスケートも同じじゃん?なんでスケートは普及しているの?という理由は、この理由2になる。ジャンプやスピンといった見栄えのする技が多いスケートは未経験者でもルール知らなくても楽しめるけど、カーリングは戦略から見所までちゃんと予習しないと分からない。トリノの小林さんみたいな名解説者ならいいけど、普通に見てるだけでは勝負の勘所が分からず面白くない。
・理由その3.選手と観客のギャップ
メンタルメインのスポーツだけに、一度崩れると簡単なショットでもミスしてしまう。けど観客には選手が集中が途切れたかどうかは見た目で分からないので、「なんであんな簡単そうなショットミスるんだろう?しょぼっ」とか思ってイライラしてしまう。これを実況や解説がフォローをしないと視聴者はチャンネルを変えてしまう。あるいは昨日紹介したDSカーリングをやって、選手の苦労を実感するとか。
・理由その4.伝統がない
またまたスケートと比較すると、スケートは日本が代々強かった競技なので、権力を持った地位にスケート関係者の方々が数多くいらっしゃる。なのでお金も入るし有望なジュニアの英才教育もできる。海外遠征とか。対するカーリングはカーリング協会のWebサイトを見ても金があるとは思えない。つーかないっしょ?なので、幅広い補強というのはしにくいのではないかと思う。
理由を挙げれば挙げるほど悲しくなってくるのだけれど、カーリングは長野で正式種目になったばかりの新しい競技。しかも欧米や北欧で流行っているので野球みたいにオリンピック競技から外される心配もない。Jリーグが最初生みの苦しみを味わったように、カーリングも10年、20年といったスパンの普及活動が必要なのかなぁと思う。
とり合えず来年の世界選手権はなんとしてもTV放送、だめならGyaoや衛星放送でもいいのでとにかくカーリングが人の目に触れる機会を増やすことが重要だと思う。
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