渡辺 俊介「アンダースロー論」読書感想
タイトル通り、千葉ロッテマリーンズの渡辺 俊介選手本人名義の著作。それに惹かれて読んでみました。文章はまぁ普通というか、洗練されたようなレトリックがあるわけじゃないけれど、現役一流野球選手の生の声がこれほどの文量で書かれていると、リアルさに自然に引き込まれます。読みやすい。
「アンダースロー論」とあるけど、大半は野球技術以外の出来事や本人の過ごした日々の振り返りになってるので、渡辺俊介を知っている人なら誰でも楽しんで読めるんじゃないかな。ただ、「大学までは目立たなかった俺でも一流選手になれたから、今のキミにも可能性がある!がんばれ!」って感じじゃなく「俺はこうやってがんばったから、もし良かったら参考にしてね」くらいなので、啓蒙目的で読むのは違うかな。逆に著者の事を参考にしたい現役アンダースロー球児に取っては必携の本だと思います。
俺はロッテファンじゃないけれど、「今日が野球人生最後の日かもしれない」と思って投げ続けたファーム時代の事や、一時期真剣に野球を辞めた後のの就職先を探した事、今でも試合の3日前は部屋に篭って集中する事などプロ野球選手の現実を読んで、月並みだけど「やっぱりプロ野球選手って大変なんだなぁ」と思ったのでした。
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コメント一覧
アンダースロー論
今日は久々に『読書』で更新。
『アンダースロー論』 著者 渡辺スンスケです{/hiyob_en/}
出版されてから何日たってると…
よかったです\(^O^)/
アンダースロー論。
俊介の謙虚な人柄がいたるところにでてました(^-^)
全体としては6章で構成されてマス。
第1章 『本格派から技巧派への決断』
ファーム落ちの恐怖と、アンダースローで、本当にプロでやっていけるのかという不安が書かれてます。
俊介の苦悩が伝わってきますよ
笑えたのは次の箇所。
最下位のオリックスにすら滅多打ちにされて、『1軍じゃ通用しない』と思われていたスンスケが、西武を抑えて、周りの評価が変わるトコです。
以下引用。(文字修飾等は次兄。)
『そうか。オリックスは最下位だけど、打線はいいし、お前との相性の問題か』と評価が変わった。
俊介デビュー当時からの檻投手陣の貧弱さがうかがえマスね(≧∀≦)ノ♪
第2章 『アンダースローの技術』
アンダースローのボールの握り方や体の使い方、投球術が、主な内容です。
独特なフォームのため、コレといった指導を受けられず、試行錯誤する俊介の苦悩が伝わってきますよ なんか苦悩してばっk
第3章 『勝つための工夫と実践』
いつも、マウンド上では、飄々としていて、あまり緊張してないように見える俊介ですが、登板の3日前からは、家から一歩も出ないで、力を貯めるんだとか{/usagi/}
ちょっと意外でした{/hiyo_en2/}
章全体としては、技術的な工夫というより、精神的な工夫が主ですね{/hand_goo/}
どういう精神状態でマウンドに上がればいいのか、その方法など。
これを読むと、つくづくピッチャーというのは繊細なポジションなんだということがわかりますね{/face_en/}
第4章 『WBCで経験した世界の野球』
さすがは俊介です。
ちゃんと、メキシコチームについて触れてくれています{/hand_goo/}
ホテルのラウンジでディズニーランド{/nezumi/}の土産をたくさん抱えたメキシコ戦士に会ったことが書かれてました{/hiyo_en2/}
まぁ、普通に考えれば、メキシコ対アメリカ(優勝候補)はアメリカが勝つでしょうから、日本でも、あきらめムード満点でしたしね…{/hiyo_shock2/}
選手の皆さんも、思いは同じ