東野圭吾「レイクサイド」感想

山形から鈍行で帰ってくるのに暇だったので購入。白夜行以外の東野圭吾の作品も読みたかったからなんだけど、今考えれば(読める時間があったから)ダヴィンチコード3巻でもよかったな。まぁブックオフで100円で売ってそうだけどw

■感想

読み進めるうちに事件の裏に隠されてる事はだいたい分かるんだけど、細かい伏線をきっちりフォローしないと真相にたどり着くのは難しいんじゃないかな。まぁ完璧な結末ってのは存在しなくて、真相をぼかして読者に想像の余地を持たせるのがこの作者のやり方なんだけど…。最後に子供使うのはずるいよなぁ(いい意味でね)。俺だったら主人公と同じ行動を取る…のかな。

親同士の関係や講師との関係には興味惹かれなかったかなー。これを問題提起だと思うのは自由だけど、俺にはどっかの作者の設定した動機の一つにしか受け取れませんでした。ミステリー小説読む時はトリックとか真相究明のプロセスしか興味ないので。…といいつつ、「レイクサイド」ってことで風景描写は期待してたんだけど、そんなものはほとんどなく徹底してミステリーミステリーな小説でした。つか湖のそばって設定ほとんど意味ないよねw

白夜行みたいな重厚な雰囲気はないけど、二時間くらいでさらっと読むにはちょうどいい小説じゃないでしょうか。

レイクサイド
レイクサイド

posted with amazlet on 06.09.14
東野 圭吾
文藝春秋 (2006/02)