「時をかける少女」感想。
クソ暑い中テアトル新宿に見に行ってきました。10:10開始なのに満席+30名ほど立ち見が。さすが(ネット上で)人気No1の夏映画だけある。
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■で、見た直後の感想。
特に何も感じなかったです。
うーん。つまらなくはなかったけど、いまいち映画に入り込めなかったし感情移入もできなかったなぁ。この映画、タイムリープの原理やその他設定で説明不足のところがいくつもあるんだけど、その引っかかりを気にし過ぎてストーリーの本筋に集中できなかった。というか、序盤のギャグも含めたゆるい展開と、行間を読めというような複線のギャップが激しすぎると思うのは僕だけ?後はそうだなぁ…。
- 中盤~クライマックスに入るまでの心情の変化が早すぎ(なように見える)
- あんなに広くて芝生のある高校の校舎は現実的じゃない(うちの高校校舎は木造)
- 女の子に消火器投げるとかありえない
- 脇役のキャラが立ってない
という所が、入り込めない一因だったりします。「真琴が最初は自分のためにタイムリープを使っていたが、だんだんと他人のために使い始める。それが真琴の成長だ」というのがありますが、僕には最初から最後までに自分の望みどおりにタイムリープを使っている風にしか見えませんでした。それがたまたま自分のためだったり、他人のためだったりしただけで。うーん、とにかく真琴に感情移入できなかったなぁ。突き詰めればそう見えるのかもしれないけど、突き詰めなければ分からない映画なんて要らないと思います。
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といいつつ、設定資料集(いわゆる「NOTEBOOK」)と主題歌のCD買いましたけどね。特に主題歌は映画とマッチし過ぎで神。繰り返し聴いてます。
つことは、なんだかんだで何か感じ取るものがあったということで。本当につまらない映画なら見て愚痴って終わりだから。言葉に出すのは難しいのですが…。
ちょっと理詰めで考えると、この映画は
「過去に戻ったとしても、結局未来は変えられないから戻るだけ無駄。過去を振り返らずに今を生きよう」
とかそういうなのじゃなくて
「過去に戻れたとしても、過去に感じた想いはその時だけの物。だから今を大切に生きよう」
的な前向きなメッセージを内包してるんすよ(ここらへんの下りが主題歌とマッチしてて泣けるんですが。)
それは
- Time waits for no one
- 見るだけでよかった。心に焼き付けるつもりだった
って話とも関連してて、例え写真を100枚取るよりも自分の目で「心に残す」方がいい。旅行の景色とか、今の時期なら花火大会の花火とか。そこら辺は感動したなぁ。
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っていうのはもちろん映画を見た直後は分からなくて、ネット上の感想や関連書籍に「分からせてもらった」ものですが。つーかネットで感想書いてる人も、見終わった後は漠然とした感動や言葉にならない感想だけが残って、それをがんばって無理やり文字にしてるだけじゃん?とか思ったり。
なんかいろいろ書いてると、感動してるのかそうじゃないのか分からなくなったので(ぉ、取りあえずもう一回見てこようと思います。
いや、多分感動してるんだろうな。
■補足
yahooレビューやそこらで「アニメオタク向けの映画」とか批判されてますが、kizasiの評判を見てると、幅広い層に受け入れられてるっぽいですね。どーでもいいが、時をかける少女で検索するとゲド戦記も一緒にヒットするのが…(汗。
兎に角、普通に名作とされてる映画に素直に感動できる人は、行って損はないっぽいよ、と一般論を述べておく。まぁ元々実写・アニメ問わず作り物ではあまり泣いたり感動したりしない人なんだけど。
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時をかける少女(アニメ版) 爽快!!躍動!! 原作者の折り紙つき2代目誕生!!
タイトル:時をかける少女/邦画アニメ
ジャンル:青春/2006年/100分
映画館:テアトル梅田1(96席)
鑑賞日時:2005年7月30日(日),14:35縲鰀 満員+立見15人
私の満足度:75%
オススメ度:75%
<序>
♪あなた 私のもとから
突然消えたりしなでねーぇー
私は、時をかける少女=原田知世 の世代である。
実際にその映画をみたのはかなり後のことであるが、
TVでこの歌は何度も聞いた。
実は、私がうまれて初めて試写会に言ったのは
翌年の「愛情物語」。原田知世は実の父親探しのたびにでる少女。
冒頭に、継母(倍賞美津子)との会話のあとすぐに眠ってしまう
シーンがある。その寝姿を見て後ろの席の女子高生が
「かわいぃーっ」とつぶやいたことを妙に覚えている。
そう、時をかける少女は正統派美少女だったのです。
その後も、南野陽子、内田有紀、安部なつみ とその系譜は
受け継がれてきたのでしょうが、 空を飛んでるような映画のチラシを
見る限りは少し違うような。もともとアニメは避けているほうなので
期待を大きくし過ぎないようにしていざ大阪へ。
<会場入り>
テアトル梅田の狭いフロアは、かなりの混雑。前の回を鑑賞した人が
なーんとパンフ・グッズ売り場に20人以上ならんでいる。会場が96席だけに
この数字は脅威的。上映10分前に来た人は立ち見にしようか、
後の回にしようかと考え中。前売り券をもっている人が多いのも特徴か。
客層は、やや男性が多く、それも20代男性が多い。
原田知世世代の男女は2番手グループ。
<うろおぼえ冒頭:かなり間違いがあると思いますが長く書きました>
黒地に赤の横線。線が徐々に太くなり、なかでは、デジタル時計のように
コロンと数字二桁が画面の端から端までづづいて時を刻んでいる。
『いくよっ』
白いポロシャツの少女、茶色のグラブをして振りかぶったところでとまる。
化粧っけなく、シンプルな顔だち。髪は、揃ってないショート。
背景に、プロ野球のスタンドのような照明。団地がならぶ。青い空に白い雲。
『おねえちゃん』
『あれっ。なんか、聞こえなかった』 振り向く。
『まこと。早くなげろよ。』
まこと(白いポロシャツの女性)が投げ、男ひとりが打ち、
あとひとりの男が外野。