向き合う、ということ(夜回り先生)

真面目なエントリーは似合わねぇよ、ってな意見はおいといて。

昨日、1時くらいになってまぁ寝る前にちょっとテレビでも見るかと思ってたまたまNHK教育にチャンネルを合わせると、スーツ姿のおじさんが、薬物の事について語ってる番組がやっていた。
で、普通ならチャンネルザッピング中なので次に移るところなんだけど、そのおじさんがものすごいオーラを出していたのでリモコンを離してテレビに見入り、結局1時間半の番組を全部見てしまいました。んで今日寝不足_| ̄|○

番組によると、そのおじさんは夜回り先生の愛称(?)で有名な水谷修という人らしい。で、本も何冊か出していて教育界では結構な有名人らしい(ちなみに番組は大人気で今回が再々放送)。僕はそういった予備知識がなかったのだけど、第一印象としては「こいつすげぇオーラだな」と(笑)。目が違うし語り口調も鋭い。そのわりになんつーか親しみやすいオーラも出してて、とにかく一目見ただけで好感が持てた。

詳しい番組の内容は公式ページ米百俵さんのエントリーを参考にしてもらうとして、自分としては水谷先生の「今の社会は攻撃型社会」って部分が一番印象に残ったかな。
水谷先生のいる教育界では性格とかの側面で人間を見ることが多いけど、IT業界(つーか社会)ではあくまで人を能力でしか見ない。僕はこの考え方を否定するつもりは全くなくて、IT業界で生きていく以上能力で評価されるのは当然であって能力さえあれば、学歴・学閥・人間性・前にいた会社なんてのは重要度が低くなる。(そう考えるとがIT業界って他の業界に比べてかなりドライな作り)。

ま、能力評価で人を駒のように使う業界だし、僕も人を動かすときは当然その人の能力だけを見て仕事を割り振るけど、やっぱり相手は人間なのであって。どうもIT業界の人は自分も含めてドライな人が多いので、人との関わりを社交辞令的に(例えば失敗しても「次からはがんばるように」で終わり)済ませてしまう傾向があるけど、もうちょっと相手と本気で向き合ってもいいんじゃないのか、と思った。
今の社会は、相手を本気で褒めたり怒ったりせず、相手の悪いとろこ・失敗したところだけドライに批判する=「攻撃型社会」って感じになるのか。

そこで思い出しのたが、学生時代にバイト先の社長が「人に対する感謝と仕事に対する感動を大切にしろ」って言ってたことで。実はこの会社、いわゆるITベンチャー会社だっんだけど、ホリえもんや三木谷社長のまぁいっちゃ悪いが金儲け主義会社とは正反対の会社で、地域に根ざした業務を中心に行ってて。IT企業にしては珍しく人間性を重視するような会社でしたよ。ま、IT企業とかかっこよく言っても人に対する感謝の気持ちとかは大切なんだよなぁ。

水谷先生の本の話。amazonとかに「偽善」「結局自分に酔ってるだけ」とかお決まりの批判レビューが書いてあった。ま、放送を見る限りでは確かにそう見えないこともないけど、「やらない善よりやる偽善」てことで、別に偽善だとしてもいいんじゃないかな。それに「偽善と思われるからしない」なんてレベルの低い考え、実際行動してる人は思いつかないよ。

自分は薬物とか子育てとかと無縁の生活をしてきたのだけど、今回みたいにテレビを見て自分なりに事件と向き合い、立ち止まって考えることも無駄ではないなぁと思った、夜更かしして寝不足状態の俺なのでした。

と、話題がタイトルに戻ったところで
水谷先生の本をアフィリエイトしてまる~く収めておきますヽ( ´ー`)ノ

夜回り先生と夜眠れない子どもたち
夜回り先生と夜眠れない子どもたち